二進法の犬 の商品レビュー
内容(「MARC」データベースより) あなたは愛を全うできるか。そして、あなたは撃てるか。人の心が抱える深い闇を重厚に、そして狂おしいまでに切なく描き、新たな倫理を世に問う、花村万月の芥川賞受賞後第一作。
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青年誌のヤクザ漫画に文学性足したような感じ。 執拗な性描写とかミスリードは不要としか思えず、人物の行動があまりに私の範疇から外れていて、イマイチ乗り切れなかった。
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ずっと主人公を嫌な奴だなと思って読んでた。しかし最後のシーンでホッとしたと言うか、印象がガラッと変わった。成長なんだろな……。所々出てくる長いうんちく話に少しうんざりするが、面白くて夢中になれた。
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僕の一番好きなほんです。読んで二回泣きました。悲しいからではなく、主人公とおなじような意気地なさ、歯痒さを若い自分に感じたのだと思います。
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イチかゼロか。ただ、それだけのこと。なのに、深い。 エンタメ内容だが、結構色々なことを考えちゃう。グロい描写も沢山。でも、それ以上に面白い。面白ければいいのだよっ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人の薦めで読んだ本。非常に面白いタイトルの本だが、 内容は正直気分は良くなかった。 最後まで読みきって少しは改善されるのだが、ところどころ吐き気がする描写が多い。 筆者の興味のある事柄、調べたことを兎に角ぶちこんだように見えてしまう。 小説とは得てしてそういう物であるということを差し引いても 雑多で無理に色々な事柄が語られ、会話による説明が多くて読みづらい。 男性が描いている女性にありがちな描写も多い。 残虐なシーンが必要以上に克明に描かれている気がしてならなかった。 確かに物語の要請上、人間というものを描くには必要なシーンかもしれない。 しかしながら、これが文学という形をとっているからこそ絶賛されているものの、 アニメや漫画なら間違いなくPTAが騒ぎ出し、教育に悪いと放映や発刊を 中止にさせられてしまうだろうと思わざるを得ない。 これはこの物語や筆者に非はない部分ではあるが ここにもこの小説を読んでいて感じる『人間とは』という部分がよく現れている気がする。 ふとしたことで感じる相手への違和感と、それによる恐怖。 人間とは一体なんなのか。 以降ネタバレ。 ヤクザを恐れる癖に、それが味方につけば偉そうに振舞う。 人の金ならば平気で賭け事に興じられる。 一番考えさせられたのは、自分の愛する人を殺した仇が目の前にいて、銃を渡されるシーンだ。 主人公は彼女を本当に愛していたのか、というところには疑問があるのだが それはこの際おいておくとして 仇が目の前にいて、縛られていて反撃される恐れは無い。 手には銃があり、撃ったことの無い素人でもはずさないであろう至近距離に自分は立っている。 しかも、殺人という罪は身代わりが自首してくれる。 こんな状況におかれたなら、一体自分ならどうするだろうか。 自分も引き金を引くのではないだろうか。 人を殺すことはいけないことだ。 という倫理観は、自分の愛する人を殺されている怒りで容易くふっとんでしまうだろう。 次に世間体や法律のことを考えるにしても、 自分がやったということが絶対に誰にもばれない、というお膳立てがある場合においても 人間は踏みとどまれるものなのだろうか? 誰にもわからない。だから裁判にかけられることもないし、誰から責められることもない。 寧ろこの場にいる人間たちからは、仇を討ったと誉められさえするだろう。 そして、手の中にはナイフや紐ではなく 離れたところから引き金を引くだけで人を殺せる銃がある。 この人を殺しても、最愛の人が戻ってくるわけではない。 そう思って、踏みとどまれるだろうか? 怒りに我を忘れている状態で、踏みとどまる自信は私にはない。
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初めてちゃんと読んだ花村萬月。 あまりの分厚さに読破できるか心配でしたが、頑張ってよみました。 まさに「頑張って」読んだ作品。 作風は知ってましたけど、殺しの描写がリアルだし、容赦なく死んでくし、 最後も救われない。衝撃度では5点かもしれませんが・・ 私はダメでした。。
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1000頁を超す大作。 ゆったりとした時の流れが心を締め付ける。 相変わらずのアウトローな人物が描かれているが。 果たして真っ当な人物とは。 相変わらずの花村節の哀愁が味わえる。
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普段の生活の中でヤクザと関係を持つことなんてまあない。そんな知られざる極道、博徒の世界を、極道の生き様を、愛の重力を1600ページの中で余すところなく綴った長編。萬月さんいいなあ。
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話は後半から徐々に面白くなって行って、ものすごくのめり込んでしまいました。難しい言葉もいっぱいあるけど、物語はあたかも現実であるような感じを醸し出していました。
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