竜馬がゆく 新装版(六) の商品レビュー
薩長同盟、幕吏の寺田屋襲撃、池内蔵太の死、近藤長次郎の切腹、第2次長州戦争。 奇兵隊が幕府軍を負かしているシーンがよかった。 「長州が勝っちょりますな」 「いや、長州が勝っちょるのじゃない。町人と百姓が侍に勝っちょるんだ」 そのことに、竜馬は身ぶるいするほどの感動をおぼえた...
薩長同盟、幕吏の寺田屋襲撃、池内蔵太の死、近藤長次郎の切腹、第2次長州戦争。 奇兵隊が幕府軍を負かしているシーンがよかった。 「長州が勝っちょりますな」 「いや、長州が勝っちょるのじゃない。町人と百姓が侍に勝っちょるんだ」 そのことに、竜馬は身ぶるいするほどの感動をおぼえた。(P417)
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<感想> 全巻を通して、面白かった。 竜馬はあたりまえだが、その他にも多くの登場人物の描写が素晴らしく、惚れ惚れする。 また、この巻では著書からの大暴露があるが、知りたくない人は要点の部分を読まないこと。 <要点> ■中岡など多くの志士は主義の一致により手を結ばせようと考えて...
<感想> 全巻を通して、面白かった。 竜馬はあたりまえだが、その他にも多くの登場人物の描写が素晴らしく、惚れ惚れする。 また、この巻では著書からの大暴露があるが、知りたくない人は要点の部分を読まないこと。 <要点> ■中岡など多くの志士は主義の一致により手を結ばせようと考えていたが、竜馬は利害によって手を結ばせようと考えていた。 ■竜馬がまんじゅうやに対して教育中の一言 「男はどんなくだらぬ事ででも死ねるという自信があってこそ大事をなしとげられるものだ。」 ■著者は事の成る成らぬはそれを言う人間によるということを伝えるために、3千枚ちかくの枚数を費やしたのかもしれないと思う。 ■薩長同盟成立後、竜馬がつれの三吉慎蔵に対し 「生死などは取りたてて考えるほどのものではない。何をするかということだけどと思っている。世に生を得ては事を成すにあり、と自分は考えている。事とは仕事のことさ。仕事といっても、先人の真似ごとはくだらぬと思っている。釈迦や孔子も、人真似でない生き方をしたから、あれはあれでえらいのだろうな。」 ■おりょうの思いでみ人間というもの おりょうは、お針も煮炊きもできない女で、どちらかと言えば行動的正確にできている。おとなしく家庭をまもるたちでないくせに、かといってこうも変転きまわりない竜馬とともにする暮らしの中に揉みに揉まれていると、ふと人並な暮らしの楽しみに思い焦がれるのである。人間とはなんと奇怪で物欲し屋で、あくことのない幸福への空腹感をもちつづけている動物であろう。
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竜馬の活躍でついに薩長同盟が締結。しかし、締結直後、竜馬が寺田屋で刺客に命を狙われます。おりょうの必死のはたらきもあり、何とか逃げ切りますが、ついに竜馬の身にも命の危険が迫りはじめます。 いよいよクライマックスに近づいてきた感じです。 おりょうはめでたく夫となった竜馬と新婚旅行...
竜馬の活躍でついに薩長同盟が締結。しかし、締結直後、竜馬が寺田屋で刺客に命を狙われます。おりょうの必死のはたらきもあり、何とか逃げ切りますが、ついに竜馬の身にも命の危険が迫りはじめます。 いよいよクライマックスに近づいてきた感じです。 おりょうはめでたく夫となった竜馬と新婚旅行に出掛けますが、それも束の間の幸せだったのかと思うと切ないですね。
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おりょうとの新婚旅行は竜馬にとって短い人生のなかでほんのつかの間の幸せだったのでしょう。ますます両人が愛おしくなってきました。竜馬の最後を知っているだけに余計に愛おしい。
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この本では坂本龍馬の歴史の中で最も有名な「薩長同盟」を結ぶ直前、そして結んだ瞬間その直後に寺田屋において刺客に襲われるその一連の出来事が書かれた一作だ。 薩長の同盟を結ぶに置いてその直前様々な小競り合い。流石は武士というべきかお互いの藩は自分から同盟を持ちかけたという事についてプ...
この本では坂本龍馬の歴史の中で最も有名な「薩長同盟」を結ぶ直前、そして結んだ瞬間その直後に寺田屋において刺客に襲われるその一連の出来事が書かれた一作だ。 薩長の同盟を結ぶに置いてその直前様々な小競り合い。流石は武士というべきかお互いの藩は自分から同盟を持ちかけたという事についてプライドが許さないなど何回か行われた会談にも無言が続いてしまう。そんな二藩の容易でない雰囲気を壊し同盟につなげる事を成し遂げてしまった坂本龍馬は一気に佐幕はに狙われる事になってしまう。
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◆おれの足が半日早ければそのぶんだけ日本は救われる。というような気になってきた。ひろい日本に、おれだけしか天下の騒乱をおさめる者がいない、というような気になっている」(竜馬)
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長州征伐後、幕府は威信を取り戻し参勤交代を復活させようと考えたなんて、可哀そうなくらい現状が見えていない。 薩長連合を実現するために、竜馬は東奔西走。動きの激しい竜馬を怪しまれ、宿泊先の寺田屋に踏み込まれる。
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薩長連合成る。竜馬が仲に入り薩長連合を桂、西郷に持ちかけるが、それぞれの思いが連合不調に終わりかける。西郷に直に会って竜馬の言った言葉「長州がかわいそうではないか」この言葉が西郷を動かし連合が成る。しかし著者は言う「事のなるならんはそれを言う人間による。」
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幕府を倒すには薩摩と長州が力を合せれば可能であろう。しかし互いに憎悪しあっているこの両藩が手を組むとは誰も考えなかった。奇蹟を、一人の浪人が現出した。竜馬の決死の奔走によって、慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟は成った。維新への道はこの時、大きく未来...
幕府を倒すには薩摩と長州が力を合せれば可能であろう。しかし互いに憎悪しあっているこの両藩が手を組むとは誰も考えなかった。奇蹟を、一人の浪人が現出した。竜馬の決死の奔走によって、慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟は成った。維新への道はこの時、大きく未来に開かれたのである。 いよいよクライマックスへ!?
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薩長同盟の土壇場の竜馬がすごくいい。いままででいちばんいい竜馬。次にいい竜馬は手紙のエヘン、エヘンだ。桂もよかった。鼻の奥がツンとした。
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