竜馬がゆく 新装版(二) の商品レビュー
今ではもう、 お栄姉さんが刀を渡したのは有り得ないとされてるし、 陸奥守吉行が渡された時期が脱藩よりも、 全然後の事であると分かってるけど、 僕はやっぱ、吉行に関してはこの小説のエピソードが好きです。
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全藩をあげて倒幕を目指す武市半平太に最初は話を合わせていたものの、土佐中にいたって何も変えられないとの思いから脱藩を決意。当時は重い罪で身内にも影響が出てしまうというのにかなりアッサリだったように思えるけど。武市は吉田東洋を暗殺し自身の計画を進めていくけどやはり竜馬の言っていたように江戸にいるボス山内容堂が黙っていない。
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2018/2 9冊目(通算27冊目)。竜馬が江戸の千葉道場での修行を終え、土佐に帰るところから諸々の事件があり、土佐藩を脱藩するまでの話の筋。こうしてみると薩摩・長州・土佐と維新の中心に至るまでの経緯が各藩で違う点が分かって面白い。土佐はやはり竜馬が維新の改革の中心だなということが分かる。脱藩した竜馬が今後どう時代を導いていくのか。次の巻を読むのはだいぶ先になりそうだが引き続き読んでいきたい。
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安政の大獄から桜田門外の変が起きた時代の竜馬を描いたのが第2巻。江戸からの帰路に助けた志士からの刺激などからいよいよ国の未来を憂いはじめ、土佐に帰国し萩へ旅に出て久坂玄瑞と出会ったことで脱藩を決意。 枠にとらわれない思想で、脱藩。既存の藩政を革命しようとする半平太の勤王党とは別れ、国を変えるべく脱藩を選択する行動力。そして論ずるより行動の精神で国を変えたことが窺えるエピソードが多数。 ここからの竜馬の残りの人生は5年強だが、如何に濃密な時間を過ごしたか大変興味深い。
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剣術の修行を終え土佐に戻った竜馬。ペリー来航以降、外国に対して弱腰になる幕府、さらに安政の大獄から桜田門外の変を経て、いよいよ倒幕の風潮が高まってくる。竜馬自身も自分の成すべきことが徐々に見え始め、最終的には土佐藩を脱藩するところまでがこの2巻で描かれている。竜馬は、日本を変えるためには世界を知ることが重要だと感じ、不得意ながら懸命に学問書を読み、外国の事情に詳しい者をあたって話を聞いた。幕藩体制の封建社会しか知らない竜馬は、士農工商の区別もなく、大統領が国民の投票で決まる世界があるということに衝撃を受けた。現代に活きる我々からすると測り知れない程のカルチャーショックであろう。300年近く続いた社会を変えようと思うだけでも凄いことだが、竜馬は着実に行動に移す。脱藩はその第一歩目なのである。世を憂うだけでなく、憂うような世なら自らの手で変えてしまおうという行動力は現代にも活きる学びである。
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土佐山内藩の佐幕派重鎮の吉田東洋暗殺と竜馬脱藩までの第2巻。維新の立役者が続々登場して時勢の慌ただしさがいよいよ顕著となり竜馬もおぼろげながら進む道定めつつある。 竜馬のカラリとしながらも読めない行動と突き通す信念が凄い。カゾク親戚を不幸にしてまで脱藩する行動力は異常とも言える。...
土佐山内藩の佐幕派重鎮の吉田東洋暗殺と竜馬脱藩までの第2巻。維新の立役者が続々登場して時勢の慌ただしさがいよいよ顕著となり竜馬もおぼろげながら進む道定めつつある。 竜馬のカラリとしながらも読めない行動と突き通す信念が凄い。カゾク親戚を不幸にしてまで脱藩する行動力は異常とも言える。 合間に挿入される竜馬のエピソードが愉快、痛快です。合間に登場する女子たちも華があり良いですね。そしていつもの如く細かな取材による濃密な内容に感心する。
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司馬遼太郎の長編時代小説の2巻目 剣術から政治に関心を持ち出した時代を描いている. 特に井伊直弼や吉田東洋といった幕府の人間が次々と倒れていき,時代の変化を物語っていた. 水原播磨介の護衛から竜馬の思想が剣術から国を動かす思いへ少しずつシフトしていったのが面白かった.また,思想の変化から生涯の別れを告げる人が出てきたのも時代性を感じ,切なく思えた.竜馬の親族が竜馬の脱藩のために後に命を落とすことになることも憐れみを感じた. 司馬遼太郎が歴史小説を書くにあたり史実とか文献を入念にリサーチして書き上げていることに改めて思った.所々作者の解説を見ながらなるほどと当時の情景が頭の中で広がった.そのうえで,作者ならではの心情の解釈・表現をしているところはドラマチックで流石であると感心した. さて,いよいよ脱藩をした竜馬.3巻ではさらにどのように動くのだろうか...
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竜馬が脱藩するまでをまとめた巻。最後の山内容堂が怒っていると言う1文にこれから起きる不穏なものを感じずにはいられない。何度も読んでるのに3巻が楽しみ。
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安政の大獄での弾圧を発端とした一連の騒動から、井伊直弼が桜田門外の変で暗殺され、それを契機に竜馬は江戸から土佐に帰る事になる。 土佐では武市半平太が土佐勤王党を樹立して土佐藩の転覆を目論む。 しかし、もっと壮大な目で世界を捉えている竜馬は、武市半平太の攘夷の考え方に賛同できずに、...
安政の大獄での弾圧を発端とした一連の騒動から、井伊直弼が桜田門外の変で暗殺され、それを契機に竜馬は江戸から土佐に帰る事になる。 土佐では武市半平太が土佐勤王党を樹立して土佐藩の転覆を目論む。 しかし、もっと壮大な目で世界を捉えている竜馬は、武市半平太の攘夷の考え方に賛同できずに、脱藩を図り袂を別つ事になる。
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憲法、議会、民主主義と今は当たり前と思っているものでさえ、この時代では驚きの考え方だった。 大志に向かって幅広く知識を吸収していき、味方を増やし、行動していく。 情報が無いことは判断出来ない。 安政の大獄、桜田門外の変により時代が大きく動いていく。 この時点ではまだ時代はどちらに...
憲法、議会、民主主義と今は当たり前と思っているものでさえ、この時代では驚きの考え方だった。 大志に向かって幅広く知識を吸収していき、味方を増やし、行動していく。 情報が無いことは判断出来ない。 安政の大獄、桜田門外の変により時代が大きく動いていく。 この時点ではまだ時代はどちらに向いていくかはほとんどの人はわかっていない。本当に激動の世の中であったと感じた
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