すべての男は消耗品である。(Vol.5) の商品レビュー
「最初に陸地を目指した魚類を想像してみる。陸地を目指した魚は『進化の意志』を持つ選ばれた強者だったわけではない。海の中にいては生存が危ぶまれる弱小の種だったはずだ。ここにいては捕食されて種としても個体としても滅んでしまう、という『危機感』を抱いた一群の魚達が陸地を目指したはずであ...
「最初に陸地を目指した魚類を想像してみる。陸地を目指した魚は『進化の意志』を持つ選ばれた強者だったわけではない。海の中にいては生存が危ぶまれる弱小の種だったはずだ。ここにいては捕食されて種としても個体としても滅んでしまう、という『危機感』を抱いた一群の魚達が陸地を目指したはずである。」という「危機感」に関して述べている部分が非常に面白かった。
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今作も序盤から批判の嵐、大好き。 日本を突き放すほど批判しているが、そっと道を示す。 地図を渡すのではなく、16分割された地図の4枚ほどをアトランダムに渡すような。 「趣味の世界には他者性・批評性がなく、あるのは仲間だけ。」 まぁ納得やけど、そのぬるま湯に浸かりたい時も...
今作も序盤から批判の嵐、大好き。 日本を突き放すほど批判しているが、そっと道を示す。 地図を渡すのではなく、16分割された地図の4枚ほどをアトランダムに渡すような。 「趣味の世界には他者性・批評性がなく、あるのは仲間だけ。」 まぁ納得やけど、そのぬるま湯に浸かりたい時もあるので、僕は下手なことをやっていても好きでやっていて楽しんでいたらら別に良いと思うけどな。 でも実際、趣味を好きになれば、もっと上手くなりたい、追求したいと思うようになり、技術も向上し、他者性を帯びてくるだろうけど。 自分のなかで楽しむだけなら興味も、やる気も削がれるのが常やからね。やから、趣味という括りを考えるのはとても難しい。 相手が趣味を聞く場合、その人にとって、趣味=それなりに技術を持っていると認識されることがよくあり、軽々しく趣味を語れなくなった! 少しオナニーみたいな駄文で熱くなってしまったが、この鉤括弧内の文章はほんの一例で、思考せざるを得なくなる部分が多く、読めば読むほど成長できるっていうか、知識を得ることが出来る。もちろん無知を知るという意味での知識で。 まぁこの本を読めば危機感を持ち、必死に生きるようになる。僕にとっては。
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