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今夜は眠れない の商品レビュー

3.7

83件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    4

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2016/09/22

サッカー少年の僕と両親、平凡なはずの一家に突如暗雲が。「放浪の相場師」と呼ばれた男が、母さんに五億円を遺贈したのだ。お隣さんや同級生の態度が変わり、見知らぬ人からの嫌がらせが殺到、男と母さんの関係を疑う父さんは家出―相場師はなぜ母さんに大金を遺したのか?壊れかけた家族の絆を取り戻...

サッカー少年の僕と両親、平凡なはずの一家に突如暗雲が。「放浪の相場師」と呼ばれた男が、母さんに五億円を遺贈したのだ。お隣さんや同級生の態度が変わり、見知らぬ人からの嫌がらせが殺到、男と母さんの関係を疑う父さんは家出―相場師はなぜ母さんに大金を遺したのか?壊れかけた家族の絆を取り戻すため、僕は親友で将棋部のエースの島崎と、真相究明に乗り出した…。

Posted byブクログ

2017/06/08

比較的初期の作品で、初出は1992年2月だそうです。 同じように初期の作品、例えば、「心とろかすような―マサの事件簿(http://booklog.jp/users/hanemitsuru/archives/1/4488411010)」などには古さを感じることはなかったのですが...

比較的初期の作品で、初出は1992年2月だそうです。 同じように初期の作品、例えば、「心とろかすような―マサの事件簿(http://booklog.jp/users/hanemitsuru/archives/1/4488411010)」などには古さを感じることはなかったのですが、この「今夜は眠れない」はちょっと厳しいです。 まずは、携帯電話。このお話のトリックの主要部分は、携帯電話があるとほぼ成り立ちません。中学生でも6割以上がスマホを持っているらしい現在では、「携帯が全く普及していない頃のお話」であることは頭でわかっていても、どうにも話の展開がまどろっこしくてなりません。 その他、中学生とハンバーガーショップには行っていきなりタバコを吸い出す刑事…この15年で喫煙に関する常識はずいぶん変わったことを改めて思い知ります。今だったらあり得ない行動ですよね。相続した遺産の5億円も、今となっては微妙に少ないかも。 そして、何より、ものの考え方。…何と言えばいいのか、モラルとか、常識とかが今のものとはずいぶんかけ離れているように思えます。結婚前に自分以外の誰かと付き合っていたのではないかと夫婦で揉めること、現在進行形で浮気をしている夫の気持ちを確かめること、棚ぼたで遺産相続を受けた一個人の名前や顔が週刊誌に晒されること…いずれも、今ではちょっと考えられないようなことです。 携帯などの道具立てが古いのはまだ「頭でわかる」ことができますが、ものの考え方…文化、って言うのでしょうか、それが違うともうお話に入り込めません。 ところで、この本は中公文庫と角川文庫の両方から出ています。自分が読んだのは、表紙イラストが初出と同じ古川タクで、さらに「パラパラ漫画」がついている中公文庫版です。何となくちょっとだけ得をした気分になれます。

Posted byブクログ

2015/01/16
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5億円という大金に目が眩み、ストーリーとかオチがもはやどうでもよくなり、お金のことが気がかりで今夜は眠れない。プライスレスな家族の絆もさすがに5億円も積まれてしまうと実際皆さんどっち選びます?うーん。とりあえず小説として、5億を凌駕する感動家族エピソードが微妙に微妙だから、イマイチ盛り上がりに欠けるのです。致命的です。傍から見る限り、あんな親父より5億のほうが‥むしろ価値は果たしてあるのか‥。そもそも、僕の覚えている限り、こんな風に規模がクライマックスに向かって段々小さくなっていくストーリーって大体佳作どまりな気がします。さすがの宮部みゆきさんにもこの壁は越えられなかったってことです。

Posted byブクログ

2015/03/16

このガキども、漫画、名探偵コナンを連想したらば文中にいみじくも幼形成就なる言葉が出てきて納得。宮部ワールドに新キャラ登場。でも何だかしっくりこない。子供は子供らしくいて欲しい。読み手と書き手の相性は間違いなく存在するがくれぐれも流行作家にならぬよう宮部さんに切望する。

Posted byブクログ

2014/02/03
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再読。久しぶりに読んだため、またまた結末を忘れていて、最後のどんでん返しにびっくり。そして泣いた。泣くような話じゃないんだけど。マダム・アクアリウムがカッコいい。少ししか登場しないのに、どんな人生を送ってきたのかが、くっきりと浮かびあがってくる。今回はわりと事件に振り回される主人公の少年がちょっとだけ物足りないけど、その分等身大の少年ってカンジでまたこれもよい。その反動か謎解きしちゃう島崎少年はマンガちっくに突き抜けたキャラになってるけど。パラパラまんがのイラストもついつい何回もパラパラしちった。

Posted byブクログ

2013/10/13
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 ある意味ハッピーエンドとも言える、私が読んできた宮部作品の中で、最も後味の良い作品である。  いつものように坦々とした序盤、急激に展開する中盤、意外などんでん返しがある終盤、しかし今回は、どちらかと言うとテクニックに走ったと言うか、著者が仕掛けに自己陶酔した感じと言うか、主人公とともに(読者が)置き去りにされた感じと言うか、著者にバカにされた感じと言うか?そうそう、宮部作品の魅力は、著者と読者が同じ側にいて、同じ問題に挑んでいるような感じなのに、この作品は、手品を見せられているような感じで、欲求不満になった。

Posted byブクログ

2013/08/24
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いまや社会派ともいうべき著者の明るく軽いタッチの推理小説。残念ながらトリックは最後まで分からなかったですが、中学生の友人の名探偵ぶりが楽しいです。ハッピーエンド?で終わるのですが、こんな事件では警察にお叱りを受けるのではというのが結末でした。気分転換に良いです。中学生の主人公の妄想が面白いですが、自分自身も中学時代は楽観的な妄想を抱いていたかも知れません。

Posted byブクログ

2013/08/11

さくさくっと読めた。 気持ちを確かめるために,世間を騒がせるなんてすごいなあと思った。 本当に,大博打。

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2013/05/09

中学一年生の男の子が主人公。彼目線でストーリーが語られます。 さらっと読めて、ちゃんとミステリーで、読んだ後も気分がいい。 続編も気になります。 June, 2013

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2013/02/19

突然、昔の知り合いから5億円の遺贈を受け取ることになった母。その現実離れした金額に、周囲の人間の態度はがらりと変わり、やがてそれは家庭内の空気も変えていく。 中学生の主人公は、母とその男の関係を調べていくが・・・? この著者には珍しく(←あまり読んでないないが)中学生の視点から...

突然、昔の知り合いから5億円の遺贈を受け取ることになった母。その現実離れした金額に、周囲の人間の態度はがらりと変わり、やがてそれは家庭内の空気も変えていく。 中学生の主人公は、母とその男の関係を調べていくが・・・? この著者には珍しく(←あまり読んでないないが)中学生の視点から書いた作品。 謎が明かされていくたびになるほど、と思わされる。 明かされた真相は意外だったし、また、結末が非常にさわやかであるところがとても好感がもてる。

Posted byブクログ