坂の上の雲 新装版(三) の商品レビュー
帝国主義時代、亜細亜に侵略して来た大国ロシアに対抗し、生き残るためには戦うしか選択肢がないような時代。 必死に日本の活路を開くために奔走した男たちの姿が目に浮かんで来る。ロシアとの戦いが始まった第三巻。 歴史上の登場人物が何を思い、どう生きてきたのかこれからが楽しみになってきた。
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明治と言う時代を秋山兄弟と正岡子規の三人を通して描く。 この時代の人々の豪快さ、潔さ、必死さがひしひしと伝わってくる。
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- ネタバレ
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「この小説をどう書こうかということを、まだ悩んでいる」 著者自身がこのように言っているように前巻は、横道にそれた記述が多く、間延びした感があったが、日露戦争が開始され、話に勢いが出てきて、面白くなってきた。 そんな中で主人公の一人であったはずの子規が死んでいく。 「そとに出ると、十七夜の月が、子規の生前も死後もかわりなくかがやいている」著者が伝えたかったのは明治のこの時代の大きな物語であり、それを表現するための秋山兄弟、正岡子規だったのだろう。 日露戦争に至る経緯が詳しく記述されており、時々、主人公が物語から消えてしまうことがあるのはそういう理由からかもしれない。 好古とロシア将校の宴や広瀬少佐とヴィルキツキー少尉との戦争を超えた友情など、当時の軍人たちの人間的レベルの高さを感じる。自分も己の本分は失わずに、でも、人との縁は大事にできる人間になりたい。
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3巻は日露戦争の前哨戦 「一撃撤退という戦法はロシア陸軍伝統の戦法であり、敵の補給船が伸びきったところで大反撃に出る。ナポレオン・ヒトラーもこれに屈した。」 戦法とか戦略って民族色が出るものなのかしら
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子規が死に、日露戦争が開戦した。 この時代、「世界の国家や地域は、他国の植民地になるか、それがいやならば産業を興して軍事力をもち、帝国主義の仲間入りするか、その二通りの道しかなかった」という歴史的背景は頭に入れておこう。
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正岡子規の死と日露戦争開戦の第三巻。日露両国様々な登場人物を描くことで、戦争の様々な側面が見えてきます。外交、財政、国民の士気まで、近代戦争というものが国家の総力戦であることがよく分かります。
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読んでいて思っていたことをツラツラと。 ◆過去の事実を研究して、原理原則を抽出する。そうして自らの知の体系を築き上げる。過去を研究する際に必要なのは要所をつかむことである。 ◆トップは部下に多くを語るべきか? 士気が高い者には多くを語る必要はないかもしれない。一方で士気に欠け...
読んでいて思っていたことをツラツラと。 ◆過去の事実を研究して、原理原則を抽出する。そうして自らの知の体系を築き上げる。過去を研究する際に必要なのは要所をつかむことである。 ◆トップは部下に多くを語るべきか? 士気が高い者には多くを語る必要はないかもしれない。一方で士気に欠ける軍隊には戦略を共有して、一つ一つの戦術や行動に意味を与えてやる必要があるのかもしれない。 ◆戦術と戦略は異なる。 ◆部下を殺してしまう作戦は作戦ではない。そういう作戦しか立てられないのであれば作戦家はいらない。 同じくリストラ策で首切りしたり従業員の給与を削減したりするのはしか、作戦とはいえないだろう。そんな戦術は高給どりの経営者じゃなくても思いつくものだ。
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「子規が死んでからがね、辛いよ。一回つまんなくなってやめた。でもドラマが始まって、もう一回読むかってなって、そこからが面白いね。日露戦争の様子を初めて細かく再現したんだって。面白い時は、電車から降りてもベンチに座って読んだりした」。 私が司馬遼太郎好きと知った先輩に、坂の上の雲を...
「子規が死んでからがね、辛いよ。一回つまんなくなってやめた。でもドラマが始まって、もう一回読むかってなって、そこからが面白いね。日露戦争の様子を初めて細かく再現したんだって。面白い時は、電車から降りてもベンチに座って読んだりした」。 私が司馬遼太郎好きと知った先輩に、坂の上の雲を読んでると言ったらこう語ってくれました。 確かに、子規が死んでからが長かったです。 三巻はマカロフの章が面白かったので、私は弟の淳さん向きかしら。 東郷平八郎はまだターンしません。信さんの騎馬は少ししか出てこない。多くは振り返らず、すぐに四巻に突っ込んでしまいました。
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p216「二人の希世の名将が心血を注いで作戦を練っているという感動的な光景であった」僕はこのような映画のような”光景”を自分の人生にいくつ作れるのか?
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3巻目読了! 日露戦争が遂に開戦! 開戦までは正直、対して面白くなくこの先読んでいけるのかと不安になったが、しかし開戦してからは面白く、各軍の作戦などがうまいこと成功するとこなんかはワクワクした! これからどう日本とロシアの戦略が展開していくのかとても楽しみ!
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