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失踪症候群 の商品レビュー

3.2

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/04/30

警視庁所属のリーダーを筆頭に、私立探偵、托鉢僧、肉体労働者の四人が、警視庁が表立って動けない事件を、時に超法規的手段を用いても解決に導くという作品です。 貫井さんの作品の中ではエンターテインメント性が高い印象で、ドラマ化されていることにも納得しました。 相次ぐ若者の失踪に見ら...

警視庁所属のリーダーを筆頭に、私立探偵、托鉢僧、肉体労働者の四人が、警視庁が表立って動けない事件を、時に超法規的手段を用いても解決に導くという作品です。 貫井さんの作品の中ではエンターテインメント性が高い印象で、ドラマ化されていることにも納得しました。 相次ぐ若者の失踪に見られる共通点から、その裏に潜むものを解き明かしていくのですが、謎解きの要素はあまりなく四人の活躍を素直に楽しむのが良さそうですね。 三部作とのことなので、続編にも期待しています。

Posted byブクログ

2021/05/09

警視庁内のスタッフ部門である警務部人事二課に所属する環敬吾(たまき けいご)。 「三十代も後半に差しかかる年齢と見受けられたが、中年太りとは無縁の引き締まった体つきをしていた。着ているスーツは値段こそ高そうではなかったが、貧乏臭くよれよれになったりしていない。浅黒い顔は彫りが深く...

警視庁内のスタッフ部門である警務部人事二課に所属する環敬吾(たまき けいご)。 「三十代も後半に差しかかる年齢と見受けられたが、中年太りとは無縁の引き締まった体つきをしていた。着ているスーツは値段こそ高そうではなかったが、貧乏臭くよれよれになったりしていない。浅黒い顔は彫りが深く、まるで紳士服のモデルででもあるかのようだった。」(本文より) 課内でも特にどういった仕事をしているのか、よくわからないような彼は、実は刑事部長から指示された任務を、独自のチームを率いて非公式に捜査し解決に導く役割を果たしています。 環チームのメンバーは、私立探偵・原田柾一郎、托鉢僧・武藤隆、肉体労働者・倉持真栄の3名で、いずれもが元警察官です。 本作では、「一見何の関連もない若者たちの失踪の裏に繋がりがないかを探る」というのが任務となります。 徐々に明らかになる個々の失踪事件の繋がり、そして起こる殺人、原田の娘を含む女子高生の間に蔓延る「おにぎり」と呼ばれるドラッグと思われる存在、などなど、次々と謎が提示されストーリーは目まぐるしく進んでいきます。 そして全てが明らかになり、後味は……決して悪くありません。 むしろ、これまでの貫井作品には見られぬスッキリ解決感! 犯行の残虐さや非情さは、貫井作品らしく正視に耐えられるものではないですが、これまで読んだかぎりでは、「重い、暗い、救いがない」の三拍子(数え上げればネガティブな形容詞はもっと出てくると思う)が定番だった貫井作品群の中で、ちょっと異色な気がしました。 ネットで見た「貫井版・必殺仕掛人」のコピーは伊達ではないかも。

Posted byブクログ

2021/03/20

警視庁警務部人事二課に所属する環。彼が率いる極秘チームが、若者たちの失踪の謎を追う。 淡々と話が進んで行くのだけれど、チームのメンバーそれぞれがデキる男なので割と安心して読めた。謎を解き明かしていく過程が面白い。 メンバーたちはつかず離れずといった距離を保ちつつ、お互いの力を信...

警視庁警務部人事二課に所属する環。彼が率いる極秘チームが、若者たちの失踪の謎を追う。 淡々と話が進んで行くのだけれど、チームのメンバーそれぞれがデキる男なので割と安心して読めた。謎を解き明かしていく過程が面白い。 メンバーたちはつかず離れずといった距離を保ちつつ、お互いの力を信頼している様子。表には出さない絆がありそうで、何だかイイ感じ。 ラスト、悪者が悪すぎて引いちゃったけれど、いい感じに解決したのでよかった。 4人に愛着が湧いてまだまだ読んでいたい気持ちだったのだけれど、この作品は三部作の一作目だったらしい! まだ読めるね、うれしい。 1995年の作品ということで、ちょこちょこ古い描写が。ポケベルで呼び出されたり、カメラで撮影したあと写真屋さんに持ち込んだり、JRにイオカードで乗ったり。このあたりの進化って本当にめまぐるしいんだなあと思いながら楽しく読んだ。

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2020/07/19

ドラマをみてこのシリーズを読みました 読んでいて気がついた この本の話って2時間ドラマでみたことある! 一人一人番号がふられちゃうとこんなことは出来なくなるんだろうなと

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2019/09/16

正義のルパン三世みたいな??それよりかなり地味だけど。ミッション毎に集められるてんでばらばらの男4人は、犯罪性の乏しい失踪した若者たちの背景を探る。イヤミス~な貫井さんのテイストとは違うので新鮮ではあったが、面白いか??と言われるとちと微妙。序盤は面白くなりそうな予感があったんだ...

正義のルパン三世みたいな??それよりかなり地味だけど。ミッション毎に集められるてんでばらばらの男4人は、犯罪性の乏しい失踪した若者たちの背景を探る。イヤミス~な貫井さんのテイストとは違うので新鮮ではあったが、面白いか??と言われるとちと微妙。序盤は面白くなりそうな予感があったんだけど...。いろいろと話が散漫だし、ミッション軍団のキャラクターも、もうちょっと際立ってほしい。ミステリーとしても中途半端。テレホンカードとかファミコンとかポケベルとかのワードは懐かしかったけど。

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2019/06/14

警視庁人事二課で窓際にいるように思える環は、実は特命捜査班のリーダーで…。元刑事の探偵を始めそれぞれに事情のある3人を上手く使って事件の核心に迫ります。今作は探偵原田視点で話が進みますが、彼の家族の話なども絡めて、失踪の事情や戸籍の問題など考えさせられることもありました。シリーズ...

警視庁人事二課で窓際にいるように思える環は、実は特命捜査班のリーダーで…。元刑事の探偵を始めそれぞれに事情のある3人を上手く使って事件の核心に迫ります。今作は探偵原田視点で話が進みますが、彼の家族の話なども絡めて、失踪の事情や戸籍の問題など考えさせられることもありました。シリーズとして組みあがっているためなのか他のメンバーや環自身の事情などもまだわからず気になる点が多いです。シリーズの続きを楽しみに読み進めます。

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2018/10/09

警視庁人事二課の環は警察外の人間を使って捜査を行う特命担当。何となく共通点を見いだせる複数の若者の失踪案件を独自に追うことで見えてくる真相。何で警察外での捜査が必要なのかはさておき読ませるシリーズ一作目。

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2018/06/02

症候群シリーズの最初の作品。貫井氏にしては珍しく分量も描写も薄い内容。個人的にあまり好きではなかった。

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2017/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2017/12/30 都内でここ数年のうちに失踪したたくさんの若者たち。彼らはどこへ...? 戸籍の交換って案外簡単に出来るものなんだなって。違う人生、やってみたい気もする。

Posted byブクログ

2017/10/26

 BS、犯罪症候群を見てから、小説に向かいました。元刑事の私立探偵の家庭回復のストーリーがメインで見ごたえがありました。著者の、いろんな視点によって物語が展開してゆくのですが、読みにくいところもあります。次の展開に期待です。

Posted byブクログ