ツァイス企業家精神 の商品レビュー
ドイツの工学機器メーカーであるツァイス社が、ドイツの歴史のなかをなぜ今日に至るまで、経営を維持しつづきたのか、について書いてある。ドイツ経済は東西ドイツ統一前後では、全く違っている。歴史にからめてるので、歴史の勉強にもなる。特に労働条件はかなり変化している。あたしがなるほどと思っ...
ドイツの工学機器メーカーであるツァイス社が、ドイツの歴史のなかをなぜ今日に至るまで、経営を維持しつづきたのか、について書いてある。ドイツ経済は東西ドイツ統一前後では、全く違っている。歴史にからめてるので、歴史の勉強にもなる。特に労働条件はかなり変化している。あたしがなるほどと思ったのは、1980年ごろ、1日8時間労働制の実施をとなえられていたが、なぜ8時間かというと、労働8時間、睡眠8時間、休養8時間と、1日を3等分するから、というところ。その時代、他の会社は10時間以上が普通であった労働時間だが、ツァイス社では、1日8時間労働性を導入したのだ。これは、アッベが過酷な労働条件のなかで働く亡き父の姿を思い出したからである。そんな時代に、労働時間の短縮=健康と人間性のため=長期的に企業にとって利益になると考えたアッベはすごいと思う。
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