1,800円以上の注文で送料無料

ムハマド・ユヌス自伝 の商品レビュー

4.4

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学教授のムハマド・ユヌスが、バングラディシュで貧しい女性対象に お金を貸し付け、貧困のスパイラルから抜け出せる人を助けていく。 こういう人は、味方にすると頼もしいけど、敵に回すと変人と思われてしまう人なんだろう。 最初の、「なぜ担保が必要なんですか?」「なぜ証明書が書けないといけないんですか?」というそもそも論の議論は深い示唆に富んでいる。 銀行員の先入観、業界の常識を覆すようなチャレンジに誰もわくわくせずにいられないのだろう。

Posted byブクログ

2013/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もうそろそろ読み終わるが、本書は単純な貧困問題だけでなく、社会システムのあり方、個々人の人間の幸せとは、そして自分の人生自身についても深く考えざるをえない傑作だ。 決して施しではない。施しはむしろマイナス。ローンという自己責任で完結するからこそ生まれるもの。 生きる環境を整える、そしてローンの債務者に生きる意欲や自信をつけさせ、そして生きる希望と幸せを債務者自身が実感し、見出していく姿。 自分の力で生きることが、世の中の役に立っている、誰かの役に立っていることに直結している。お客様からお金をもらうということはそういうことだ。お客様がお金を払って自分が用意したモノ・サービスを受けるということは、お金を払うだけの価値をお客様が見出したからこそ。 つまり人(お客様でも雇用主からでもいい)からお金をもらうということはそういうもの。人間が幸せになるとは、人の役に立ち、それが実感できることではないか。自分が生きる社会の中で自分の存在価値が実感できることだと私は思う。 本書を読みながら、マイクロクレジットの広がりをみると(発展途上国も先進国も)、これは人類共通の価値観なのかもしれないと、自分が半世紀近く生きてきて初めて知った。 2段書きで読む量は大量ですが、マイクロクレジットに興味がなくても、是非読むに値する本だと思います。

Posted byブクログ

2013/01/12

 著者は「彼ら(初期のグラミンが出合った貧困者)は私を教室でエレガントな理論を教える俯瞰的な物の見方しかできない経済学者から、人々の暮らしに真の、しかも永続的な変化もたらそうと”虫の目”で努力する実務家へと変えてしまったのだった。」と書いている。  徹底した現場主義と、さらに強い...

 著者は「彼ら(初期のグラミンが出合った貧困者)は私を教室でエレガントな理論を教える俯瞰的な物の見方しかできない経済学者から、人々の暮らしに真の、しかも永続的な変化もたらそうと”虫の目”で努力する実務家へと変えてしまったのだった。」と書いている。  徹底した現場主義と、さらに強い意志によって、グラミン銀行の活動が実現されたのだと強く感じた。

Posted byブクログ

2012/07/16

グラミン銀行の創始者で有名なムハマド ユヌス氏 の自伝。 銀行なのにノーベル平和賞を取れるグラミン銀行を立ち上げただけでも凄いのに、バングラデシュの独立のため亡命政権の立役者の一人だったりと予想を超える華麗すぎる経歴の方でした。 自伝の中で底辺で生活している人たちへの無償の援助...

グラミン銀行の創始者で有名なムハマド ユヌス氏 の自伝。 銀行なのにノーベル平和賞を取れるグラミン銀行を立ち上げただけでも凄いのに、バングラデシュの独立のため亡命政権の立役者の一人だったりと予想を超える華麗すぎる経歴の方でした。 自伝の中で底辺で生活している人たちへの無償の援助は無駄である。なぜなら援助している人の満足だけでもらった人が一日生き延びる効果しか無いという点では説得力のある実例を何度も出していた。日本でもいろいろ話題になるODAについても国を長い列車に例えてODAが先頭部分で引っ張っても国の上位の人たちへの直接支援になってしまい底辺の人の部分には計測可能な形で効果が出てこない点を疑問として挙げていました。 グラミン銀行(マイクロファイナンス)の仕組みについては自伝より詳しい本がたくさん出ているようなので気にいった箇所をメモ。経済投資する先の相手を明確にする(底辺から何%のひとまでに投資する)。予想リターンを明確にする(所得の伸びの目標を何%にするか)。この辺は個人の目標設定と共通する項目も多いが、経済投資では支援したい人より情報を持っている上位の層が潤ってしまう。 グラミン銀行の仕組みを理論的に高めただけではバングラデシュ全域だけでなく世界中にグラミンの仕組みを広げることは難しい。ユヌス氏が行った政治的な駆け引きの記述も多くあった。レベルが高すぎて参考にならない気もするが、譲っていいこと行けないことについての説明も丁寧に書かれていた。 この本を見るとグラミン銀行(マイクロファイナンス)が魔法のツールでこれをやっとけばOKという気持ちにってしまったので読み終わった後、騙されては行けないと課題があるのかネットで簡単に調べてもさすがに魔法のツールではないが高金利とか多重債務などの運用的な問題くらいで現在でも貧困緩和と事業収益の両方を追求する理想的なワークフローとして認識されているようだ。

Posted byブクログ

2012/06/21

貧困の無い世界を創るというビジョンと、それをやり遂げようとする狂気なまでの熱意。そんなユヌス氏は相当かっこいい。

Posted byブクログ

2012/01/17

「貧困を博物館に」は名言ですよね・・・ 自己啓発書読むよりこういう偉大な人の自伝を読むほうが100倍勉強になると思う

Posted byブクログ

2011/06/12

グラミン銀行の創立者。 グラミン銀行の機能や仕組みを詳しくしりたかったので星3つ。 ・マイクロファイナンス(確か、ちくま) ・グラミン銀行を知っていますか 以上の2点が仕組みにも詳しく言及しているらしいので 次はこれらを読みたい。

Posted byブクログ

2010/11/20

諦めない不屈の精神。貧困をなくし貧困博物館をつくる。確固たる信念があるからここまでやってこれたのかなと思う。バングラディッシュの独立時にも一役買っていたなどなど、とてもおもしろい。あきらめないこと、信じること、この2つはグラミンの発展に欠かせない要素である。これからも世界に広がっ...

諦めない不屈の精神。貧困をなくし貧困博物館をつくる。確固たる信念があるからここまでやってこれたのかなと思う。バングラディッシュの独立時にも一役買っていたなどなど、とてもおもしろい。あきらめないこと、信じること、この2つはグラミンの発展に欠かせない要素である。これからも世界に広がっていくのだろう。

Posted byブクログ

2010/10/05

夢の実現の仕方、教えてくれます。 ノーベル賞受賞後、2回も九大に本人が講演にこられていたのに、会えないとは・・・。 将来、会ってみたい人です。 (九州大学 大学院生)

Posted byブクログ

2010/04/25

マイクロファイナンスでグラミン銀行を創設したユヌス教授の自伝。 マイクロファイナンスとは何か 世界銀行の援助の是非 について知りたい方におすすめ

Posted byブクログ