ルーアンの丘 の商品レビュー
著者が戦後まもなくフランスに留学した時の日記をもとにした作品。彼の瑞々しい表現と誠実な人柄、キリスト者としての苦悩など個人的な部分が大部分でとても興味深いです。装幀も綺麗です。
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戦後まもなくフランスに留学した著者のエキゾチックな体験談。ホームステイ先での生活、異国で病床にふした際の生への執着、フランス人大学生のフランソワーズとの最後の二人旅が印象的だった。
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昭和25年(1950年)~昭和28年2月までの著者27歳から30歳までのフランス留学記。最下等クラスの船での渡仏。その行程で出会った中国人やインド人。戦後直後だったため、マレーシアを始めとして、どこの国でも上陸を拒否されたなど。 悩み深い。こんなに色々なことを考えていたら心労で...
昭和25年(1950年)~昭和28年2月までの著者27歳から30歳までのフランス留学記。最下等クラスの船での渡仏。その行程で出会った中国人やインド人。戦後直後だったため、マレーシアを始めとして、どこの国でも上陸を拒否されたなど。 悩み深い。こんなに色々なことを考えていたら心労で病気にもなってしまうはず。結局結核で留学半ばにして帰国してしまうし。
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図書館で借りて読了。 『沈黙』を読んで以来興味があったので手に取った。 フランスという言葉にも惹かれて。 前半「赤ゲットの沸蘭西旅行」は雑誌に連載されていた公の文章であり、後半「滞仏日記」は実際の日記の個人的な記述。 前半のユーモア溢れる青年の語り口と、初めての異国との出会い...
図書館で借りて読了。 『沈黙』を読んで以来興味があったので手に取った。 フランスという言葉にも惹かれて。 前半「赤ゲットの沸蘭西旅行」は雑誌に連載されていた公の文章であり、後半「滞仏日記」は実際の日記の個人的な記述。 前半のユーモア溢れる青年の語り口と、初めての異国との出会いとその時代背景と思索を、耳を傾けるような思いで一気に読んだし、後半の私的な日記は、前半と時を同じくした一人の青年の日々が恋愛とも絡んで静かに記述されているのを多少戸惑いつつもじっくり読んだ。 根底に流れるのは信仰と誠実さと無常なのかな、と思った。 切々と染み渡る。
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彼が戦後初めてのフランス留学生として旅発つ頃から留学の終わりまでの日記をもとに構成された本だったけど、なかなかおもしろかったです。 これを読んでから彼の本を読むと更におもしろいと思った。
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