アウトブリード の商品レビュー
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本書がでたのが98年だから今から20年前.自分が大学2年の時だ.とにかく考えている.書くことがつまり考えるということであり,書かないと考えたことにならない. 20年経っても全く古びないどころか,むしろ著者の考えるような事柄は現実世界からどんどん遠ざかっていくようで,特に自分が職業...
本書がでたのが98年だから今から20年前.自分が大学2年の時だ.とにかく考えている.書くことがつまり考えるということであり,書かないと考えたことにならない. 20年経っても全く古びないどころか,むしろ著者の考えるような事柄は現実世界からどんどん遠ざかっていくようで,特に自分が職業的に身を置くIT業界の,中でもニッチな分野の思考停止ぶりの恐ろしさを改めて思い知らされる新鮮さを感じるという,本書再読の効用が得られた.
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感触が残った言葉、「科学」「気楽さ」「本気」「考えること」「小説とは」。 この人はまじめだと思う。「お気楽に書こうとする真剣さ」。考える人だ。 気楽さの中に、無常が書かれているように感じる。 部分で心に残ったことまとめ 熱さ、ひたむきさ、強靭な意志、暴走するエネルギー、盲目的...
感触が残った言葉、「科学」「気楽さ」「本気」「考えること」「小説とは」。 この人はまじめだと思う。「お気楽に書こうとする真剣さ」。考える人だ。 気楽さの中に、無常が書かれているように感じる。 部分で心に残ったことまとめ 熱さ、ひたむきさ、強靭な意志、暴走するエネルギー、盲目的迫力、ある種の間抜けさ。 思考停止としての「悲観」や、訳知り顔の「倦怠」から自由になること。 作者のもっとも素朴な感覚などが、共有できるまでに漂白されていること。 ベケットはめがねのレンズの存在をいちいち見る。 「想像された、想像するもの」であるわたし。 私が生まれる前から宇宙はあったし、私が死んでも時間はながれ続ける。
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ふらふら生きていくことがどれだけ真面目で深いことか、そしてそれがどれだけ難しいことかがわかる本です。
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「プレーンソング」の作者。あの本はとらえどころがなくて、全然面白い小説ではないと思ったが、このエッセイを読んでみて、彼の試みていることがわかった。それは、知覚を通した、あるがままをそのとおりに切り取って、それを小説に反映させること。落ち込んでいてもいなくても夜は暗いし、花は咲く。...
「プレーンソング」の作者。あの本はとらえどころがなくて、全然面白い小説ではないと思ったが、このエッセイを読んでみて、彼の試みていることがわかった。それは、知覚を通した、あるがままをそのとおりに切り取って、それを小説に反映させること。落ち込んでいてもいなくても夜は暗いし、花は咲く。登場人物の心を世界に反映させる作業をする必要はない。
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