心室細動 の商品レビュー

結城五郎(著者)

2012/04/19

イマイチ、緊迫感に欠ける。命の危険まである脅迫の割には、キャラクターに張り詰めた空気が感じられない。特に探偵。そもそも、この話に探偵って必要？
「おっ！盛り上がるか！」と思いきや沈むの繰り返しで、正直ガッカリ。犯人当てに関しては、論外。全体的に、もっとスピード感が欲しかった。

2011/09/25

過去の医療ミスを隠蔽した主人公たちが、何者かに脅迫され、追い詰められていく様が、著者の医師ならではの視点でリアルに描かれている。

2010/07/09

医療ミステリーで、過去の医療ミス隠蔽に端を発するストーリー。途中、探偵や登場人物が「グル」かもと思ったりもした。
なんともやるせないラストだったなぁ。

2009/10/04

医療ミスで患者を死なせ成り行きとは言え隠蔽してしまった。20年経った今、そのことを知っていると脅迫が始まる。犯人もすぐにわかるし主人公や周りの人達も幼稚な発想の人物像だった。サントリーミステリー大賞受賞作。

2011/08/29

第15回サントリーミステリー大賞受賞作。

　不注意が重なって起こってしまった医療ミス。関わった4人は秘密を隠し通せたと思っていたが、20年もたった今、謎の人物からの脅迫が始まる。

　主人公は医療ミスを起こした張本人のうちの1人である。罪の意識にさいなまれつつも、事実が露見して、もうすぐつかめるはずの教授の椅子を失うことを何よりも怖がっている。この男の浅はかさ、そして決して許されない病室での非人道的行動には読んでいてうんざりしたので（患者の名前も覚えていないなんて最低！）、最後の結末は爽快だった。やっぱり天罰はくだらないと。