翻訳の方法 の商品レビュー
大学受験レヴェルの「英文解釈」を基礎としつつ、それを超えて「翻訳」へと進んでいくために必要となる問題をとりあげ、わかりやすく解説しています。執筆者には、柴田元幸や行方昭夫といった英文学者のみならず、哲学者の門脇俊介、日本文学者の小森陽一、比較文学者の小谷野敦、情報科学者の辻井潤一...
大学受験レヴェルの「英文解釈」を基礎としつつ、それを超えて「翻訳」へと進んでいくために必要となる問題をとりあげ、わかりやすく解説しています。執筆者には、柴田元幸や行方昭夫といった英文学者のみならず、哲学者の門脇俊介、日本文学者の小森陽一、比較文学者の小谷野敦、情報科学者の辻井潤一が参加しています。 『知の技法』(東京大学出版会)とおなじシリーズに位置づけられる本のようで、さまざまな論者が、じつは本格的に取り組むと難しさに直面することになる翻訳にまつわる諸問題を比較的肩の凝らない語り口で論じてみせるというスタイルがとられています。教育者としてより積極的に指導するスタイルを採用する斎藤兆史の『翻訳の作法』(東京大学出版会)と比較すると、時代の変遷を感じることができるように思います。
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翻訳の理論を紹介するというよりも, 具体的なテキストをどのように訳し,どのような点に注意が必要かを説いた本。 いろいろなバックグラウンドを持つ著者達による論文集といった感じ。
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