エロティシズム の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1997年(底本91年)刊。訳者によれば、本書に対して観念的フェミニストが噛み付いたらしいが、確かにそうだろうなと感じる内容だ。女性の意識はよくわからないが、男性の立場で見れば、根拠を示しているわけではないのに、非常に納得・腑に落ちる記述が多い。つまり、少々こっ恥かしいが、セックス、女性への目線、何にエロティシィズムを感じるかなど、感覚的に大きく頷いたところが多かったのも事実。ただ、ここまで男女の思考・志向が異なれば、ディスコミュニケーションしかありえず、男女の愛や性は双方の幻想との感も生じてしまう。
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ヨーロッパでベストセラーの、精神分析医で社会心理学者が性愛について真剣に書いた、有名な本だそうです。著者はイタリア人だということで、興味がわきました。 テクニック系のHow to本ではありません。 内容は主に、 ・男女の欲望と幸せの違い ・男性にとっての愛人関係の楽しさと、簡...
ヨーロッパでベストセラーの、精神分析医で社会心理学者が性愛について真剣に書いた、有名な本だそうです。著者はイタリア人だということで、興味がわきました。 テクニック系のHow to本ではありません。 内容は主に、 ・男女の欲望と幸せの違い ・男性にとっての愛人関係の楽しさと、簡単な乗り換え ・家で待つ女性の心構え など、性愛の原理に迫る良書です。 大好きな恋人を想う女性には、少し厳しい内容かもしれません。 しかし、お互いに心地よく、永く一緒にいるために心構えができる、ありがたい一冊だと思います。
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「男の性欲、女の性欲ー恋愛との関わりについて」という題名の方がしっくりくる様な内容の本。 学ぶことや納得することも多い反面、エロティシズムというものを俗的に捉えすぎているのではないかという気もする。 6章のジレンマにおける男と女の恋愛に関するジレンマの論考は面白い。 また、ピ...
「男の性欲、女の性欲ー恋愛との関わりについて」という題名の方がしっくりくる様な内容の本。 学ぶことや納得することも多い反面、エロティシズムというものを俗的に捉えすぎているのではないかという気もする。 6章のジレンマにおける男と女の恋愛に関するジレンマの論考は面白い。 また、ピンクロマンスと呼ばれるジャンルの作品の解釈も興味深い。 それとは反対に、本を書く上で仕方ないことではあるのだろうが、それぞれの性別の特徴を一義的に捉えている記述が多く、現代に照らし合わせて考えると同意できない点も多い。 例えば、男のエロティシズムがセックスを目的としているといった話しなど。
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男女のエロティシズムの違いを闊達に明確に分かりやすく、鋭く論じた本。 エーコといいアルベローニといい、イタリアのインテリは侮れない。
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