特攻の町・知覧 の商品レビュー
「永遠の0」を読み始めて、 戦争について知りたくて図書館で借りてきました。 特攻の基地がある町、知覧。 生きて帰ってくることが許されなかった特攻隊員、 「俺もかならず後から行くから」と約束をする中尉、 特攻隊員の出撃まで、 身の回りを世話していた「なでしこ隊」、 ...
「永遠の0」を読み始めて、 戦争について知りたくて図書館で借りてきました。 特攻の基地がある町、知覧。 生きて帰ってくることが許されなかった特攻隊員、 「俺もかならず後から行くから」と約束をする中尉、 特攻隊員の出撃まで、 身の回りを世話していた「なでしこ隊」、 隊員たちの母親的存在、食堂のとめさん、 在日朝鮮人が日本人として出撃する、 戦闘機の不具合で不時着した特攻隊員、 特攻隊員の妻たち、 敗戦後の知覧、 とにかく特攻隊員をとりまく出来事を、 描いています。 「熱望する・希望する・希望しない」 希望しないを選ぶと、激戦地に送られる。 そんな選択肢しかないことが、 当時の現実だったなんて。 出撃前日の特攻隊員の行動や、 敗戦後に自決をしなかった司令官の巡礼、 とめさんが憲兵に連れて行かれ、 翌朝、顔を腫らして帰ってきたのに 「この傷は私の勲章だよ」と言い、 理由を一切語らなかった場面や、 両親に結婚を反対されていた特攻隊員が、 沖縄を目指して出撃したはずだったのに 自身の実家に突っ込んだ話や、 特攻隊員の出撃を見送る夜明けの場面は、 とにかく胸にせまります。 ただ、ところどころ誤字があって 誰かが鉛筆で修正してくれていました。苦笑 さすが図書館。
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