女(下) の商品レビュー
お市の血が豊臣から徳…
お市の血が豊臣から徳川にも流れたことによって大奥は熾烈な争いへと発展していく。女の恐さを知る小説。下巻。
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下巻では、大坂夏の陣・冬の陣の二度の戦いによって秀頼と淀殿が敗北するまでの展開と、江戸時代の多くを中心とする女性たちの戦いがあつかわれています。 母のお市とおなじ運命をたどることを決意し、死をえらんだ淀殿と、秀吉死後の現実を見つめ、徳川の治世で静かに生きることをえらんだ北政所ね...
下巻では、大坂夏の陣・冬の陣の二度の戦いによって秀頼と淀殿が敗北するまでの展開と、江戸時代の多くを中心とする女性たちの戦いがあつかわれています。 母のお市とおなじ運命をたどることを決意し、死をえらんだ淀殿と、秀吉死後の現実を見つめ、徳川の治世で静かに生きることをえらんだ北政所ねね、さらに徳川秀忠の娘で秀頼の妻となった千姫といった女性たちが、豊臣家と徳川家の戦いのなかでたどった運命がえがかれています。 つづいて、三代将軍家光の乳母であり、彼を支えることに生涯をささげた春日局や、その後の大奥のさまざまな女性たちのすがたがとりあげられていきます。男たちの戦争によって運命を翻弄されることになったお市や淀殿とはちがい、平和な世の中で権謀術数を駆使する女たちの戦いがくり広げられ、上巻とは大きく印象が変わっているように感じます。
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お市から淀の方へ、母娘二代にわたる秀吉への復讐劇、そして春日局、桂昌院ら大奥の女たちの哀しみ……。著者晩年の歴史大河小説
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