リヴィエラを撃て(上) の商品レビュー
国際政治の闇で暗躍す…
国際政治の闇で暗躍するスパイの「リヴィエラ」。こやつの正体が知れたときは愕然とした。どこまでも深い闇。それに足をとられ、ぼろ布のように捨てられる手島警視。じわじわ泣ける。でも「泣かせる」ことは書いてない。淡々とした文章を何度もかみしめるうちに「泣き」が来る。普通に暮らしていれば国...
国際政治の闇で暗躍するスパイの「リヴィエラ」。こやつの正体が知れたときは愕然とした。どこまでも深い闇。それに足をとられ、ぼろ布のように捨てられる手島警視。じわじわ泣ける。でも「泣かせる」ことは書いてない。淡々とした文章を何度もかみしめるうちに「泣き」が来る。普通に暮らしていれば国際政治の闇など気づかない。それは私たちの頭上でうごめく黒雲だ。手を伸ばしても届かないが、ときおり雨を降らせ、雷を鳴らして私たちの暮らしを揺るがす。そして私たちの力では雨を止められない。虚しい。が、そんな中に小さな希
文庫ＯＦＦ
最初に読んだとき、こ…
最初に読んだとき、これを女性の作家が書いたということがにわかには信じられなかった。こんなハードボイルドな描写ができる女の人がいるのか。いるんです。高村薫バンザイ。
文庫ＯＦＦ
次々変わる場面と時代…
次々変わる場面と時代、張り巡らされた伏線それらが一つになったときの読み応えはたまりません
文庫ＯＦＦ
日本推理作家協会賞と…
日本推理作家協会賞と日本冒険小説協会大賞を受賞した大作。高村氏の代表作といってもいいでしょう。
文庫ＯＦＦ
「リヴィエラ」とは?…
「リヴィエラ」とは? 何故たくさんの登場人物達は「リヴィエラ」を追求するのか?読み進めていくうちに読者も登場人物と一緒に「リヴィエラ」を追求してしまうそんな作品です。はまります。
文庫ＯＦＦ
「高村さんはもとスパ…
「高村さんはもとスパイか!?」と思わせるほどの事細かな描写に感嘆しました。
文庫ＯＦＦ
国家の権力と圧力の前…
国家の権力と圧力の前には一個人などゴミのようなものだと感じずにはいられませんでした。目的のためには手段を選ばず。さらに、そしてそうまでして隠そうとしていたことはなんとちっぽけなことなのかとも。「リヴィエラ」との会話で手島が感じたように、結末の空しさといったら何とも言いようののない...
国家の権力と圧力の前には一個人などゴミのようなものだと感じずにはいられませんでした。目的のためには手段を選ばず。さらに、そしてそうまでして隠そうとしていたことはなんとちっぽけなことなのかとも。「リヴィエラ」との会話で手島が感じたように、結末の空しさといったら何とも言いようののないものがあります。
文庫ＯＦＦ
時系列の筋書きに乗れ…
時系列の筋書きに乗れるようになるまでちょっと分かりにくかったですが、物語の全体を支配する寒く陰鬱な雲のような世界観に徐々にひきずりこまれていきました。著者が女性だとは知らず読んでいたため、このハードな世界観構築には驚かされましたが、同時にこれだけの心理描写ができるのもまた女性の繊...
時系列の筋書きに乗れるようになるまでちょっと分かりにくかったですが、物語の全体を支配する寒く陰鬱な雲のような世界観に徐々にひきずりこまれていきました。著者が女性だとは知らず読んでいたため、このハードな世界観構築には驚かされましたが、同時にこれだけの心理描写ができるのもまた女性の繊細さがあるからこそなのかとも思いました。
文庫ＯＦＦ
主人公と主人公を取巻…
主人公と主人公を取巻く大人との関係が、友情？ではない結びつき（絆？）、が良かった。
文庫ＯＦＦ
量も多いですが、気に…
量も多いですが、気にならないくらいに読めます。「リヴィエラ」って？？と読み進めました。
文庫ＯＦＦ