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父の威厳 数学者の意地 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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父:新田次郎、母:藤…

父:新田次郎、母:藤原ていを両親に持つ異色の数学者のエッセイ。ちょっと笑えるけどいろいろなことに一家言もつ作者の主張は意外と今の社会の本質突いてます。

文庫OFF

2022/03/05

日英米の文化に関する考察や数学の話など非常に興味深く濃い内容で良かった。いつも思うが藤原先生のエッセイは密度が濃く読んでよかったと思う。ただ最後の検便を巡る学校との争い、ここが本書のクライマックスかと思うが、全く共感できなかった。おもしろかったが。

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2018/12/21

反骨精神で世の中のあらゆる問題に立ち向かい、武士道精神を熱く語り、家族からは頑迷さをあきれられる著者自身の姿を、ユーモアで包み込んで語っているエッセイです。また、著者の両親である新田次郎、藤原てい夫妻のエピソードも多く語られています。 『国家の品格』(新潮新書)で語られる著者の...

反骨精神で世の中のあらゆる問題に立ち向かい、武士道精神を熱く語り、家族からは頑迷さをあきれられる著者自身の姿を、ユーモアで包み込んで語っているエッセイです。また、著者の両親である新田次郎、藤原てい夫妻のエピソードも多く語られています。 『国家の品格』(新潮新書)で語られる著者のナショナリズムには賛同できない読者でも、エッセイストとしての著者の力量はなかなか否定できないのではないでしょうか。 とくに、検便を強制する小学校に対する著者たち一家の戦いを描いた「苦い勝利」と題された一編は圧巻です。噴き出したり、目頭が熱くなったりと、たいへんでした。

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2017/01/12
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 著者のこの種の家族論のエッセイを読むと、「ツカレ親」(敬せず遠ざけたい面倒なタイプ)の典型であることが良く判る。

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2016/02/26

 国際人とは英語を流暢にしゃべれる人ではない、自国の文化、伝統、情緒をきちんと身につけていなければならない。これらの基礎がなければ国籍不明人となる(P217参照)  ところで昨今の小学校では授業に英語を学び、ダンス(ヒップホップダンス他)授業が必須なのだとか、日本語もまだ身につ...

 国際人とは英語を流暢にしゃべれる人ではない、自国の文化、伝統、情緒をきちんと身につけていなければならない。これらの基礎がなければ国籍不明人となる(P217参照)  ところで昨今の小学校では授業に英語を学び、ダンス(ヒップホップダンス他)授業が必須なのだとか、日本語もまだ身についていない彼らに必要なのはまずは国語、そしてソロバンじゃないのか(怒 TVに映し出されるエグザイルはいったい何人?AKB48はアキバ文化(日本発信)だから許そう(笑

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2016/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

明治中期までに海外に渡った日本人が、その品格にしばしば欧米人を瞠目させた、という事実はよく聞くことである 人間は誰も、一定期間の後に死を迎える 別れとは死への階梯であり、そこには根源的悲しみがこもっている 義、勇、仁、礼、誠、忠、孝、名誉、克己などである。孔孟の影響も否定できないが、これらの精神は成文化されずに、日本人の心から心へと、実践を通して綿々と伝えられてきた 「本を読まないと偉くなれない」は正しいと思う。「本を読めば偉くなる」が誤りなのである

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2015/10/24

最後の中編は一気に読まされた。 やりすぎな気もするが、やりすぎなことをしない人は日本には多すぎる。

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2015/01/26

理系の自分としては、作者のやることや考えることに(マニアックな意味で)同感できて楽しかったですが、それはやり過ぎだろうという場面もあり、理系でも色んな人がいるんだなあと思わされた一冊です。

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2013/04/30

『遥かなるケンブリッジ』や『若き数学者のアメリカ』などに比べると、見劣りするなあというお印象。 単純に自分が海外が舞台のエピソードが好きというのもあるけれど。 ただ、最終章の学校や都を相手にした奮闘振りはなかなか読ませるものがあった。 さすがに自分ではここまでやろうとは思わない...

『遥かなるケンブリッジ』や『若き数学者のアメリカ』などに比べると、見劣りするなあというお印象。 単純に自分が海外が舞台のエピソードが好きというのもあるけれど。 ただ、最終章の学校や都を相手にした奮闘振りはなかなか読ませるものがあった。 さすがに自分ではここまでやろうとは思わないけれど(笑)

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2012/11/28

(「BOOK」データベースより) 冷厳なはずの数学者が、涙もろくて自他共に認める猪突猛進?!妻、育ち盛りの息子三人と暮す著者。健全な価値観を家庭内に醸成するためには、父親の大局的認識と母親の現実的発想との激論はぜひ必要と考えるのに、正直、三人の部下を従えた女房の権勢は強まるばかり...

(「BOOK」データベースより) 冷厳なはずの数学者が、涙もろくて自他共に認める猪突猛進?!妻、育ち盛りの息子三人と暮す著者。健全な価値観を家庭内に醸成するためには、父親の大局的認識と母親の現実的発想との激論はぜひ必要と考えるのに、正直、三人の部下を従えた女房の権勢は強まるばかり。…渾身の傑作「苦い勝利」、文庫初収録の15編など、父、夫、そして数学者としての奮戦模様を描いて、本領全開の随筆66編。

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