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ドールハウス の商品レビュー

3.6

38件のお客様レビュー

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2009/10/07

不運な家庭のレシピっていうのは尽きない。 凄惨と残虐に限りはあるけど異常に限りはない。 両親の設定がいなさそうだけどいそう、ここまで偏ってなくてもこういう人いるっていう絶妙さ。 最後はちょっとずるかったけど。

Posted byブクログ

2015/01/21

初めて姫野カオルコ作を読んだ。文章が読み易くおもしろかった。 はじめのプロローグでかなり引きつけられる。 「ふつう。ふつうという巨大。」 確かにふつうって何だ?! 誰しも「ふつう」でないところがあるはずだ。私も「うちはふつうじゃない!」と両親にぶつけ、いつも八つ当たりしてしまう。...

初めて姫野カオルコ作を読んだ。文章が読み易くおもしろかった。 はじめのプロローグでかなり引きつけられる。 「ふつう。ふつうという巨大。」 確かにふつうって何だ?! 誰しも「ふつう」でないところがあるはずだ。私も「うちはふつうじゃない!」と両親にぶつけ、いつも八つ当たりしてしまう。理加子の家ほどではないけど。 理加子はかわいそうだ。生まれたときからこんな親に育てられたら、それが当たり前、ふつうになってしまう。マインドコントロールだ。 「家」というのは一番小さい孤立した個々の塊で、その中の家族は血縁という鎖につながれた集団だ。大人になるにつれ家族以外の人と接するなかで、いろいろな「ふつう」に気付く。理加子は家族があまりにも「ふつう」と違うので、もがいている。 「精神がすさみ 人生が息苦しく めんどうになるとき ぼくは身を軽くして 1グラム弱にして飛んでゆく」 この気持ちは少しわかる。どうしようもない現実から逃げてしまいたいのだと思う。だからシナリオだって書けるのだ。 でも最後は江木と別れてしまっても、前向きに自分の足で一人で生きていこうと決心する。同じ29歳として誰かにすがりたくなる年齢だ。とても勇気がいると思う。  三部作「ドールハウス」「喪失記」「不倫(レンタル)」からなるということだから、読んでみたい。 (作中の詩「ミッシェル・ポルナレフ」)  

Posted byブクログ

2009/10/04

すごく怖い。 でもときどき共感できる。 それがまた怖い。 姫野さんの作品に多く見られる、主人公と人生観

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2009/10/04

姫野カオルコの頑なさを、代表するような話。オリーブの書評でべた褒めだったので読んでみました。初めて読んだときは「空に住む飛行機」という題名で、何度も何度も繰り返し読んだのを覚えています。救いが全く無いので読後感は人を選びます。だけど、頑なな状態にあると、簡単な救いが実行できないも...

姫野カオルコの頑なさを、代表するような話。オリーブの書評でべた褒めだったので読んでみました。初めて読んだときは「空に住む飛行機」という題名で、何度も何度も繰り返し読んだのを覚えています。救いが全く無いので読後感は人を選びます。だけど、頑なな状態にあると、簡単な救いが実行できないものなのかもなあ、と思ったりもします。

Posted byブクログ

2009/10/04

厳格な父、家族を愛さない母。 不良になるから、を理由に手紙、電話、 映画、読書に至るまで禁止される家庭で 育った主人公の心情が次第に変化していく。 現実味を帯びないようでいて実はリアルなのかもしれない。

Posted byブクログ

2009/10/04

「不良になるから」という理由で、映画も読書も禁止、手紙も開封される、 そんな家で育った29歳の理加子。 う〜ん、ものすごく歯がゆいけど、でも気持ちわかるかも・・。 「家」って、結構重たいです。

Posted byブクログ

2009/10/04

 初めての姫野カオルコ。チェックしてる本のBLOGで、良く推薦されてる。 でも読んだことなかった。でも新しい人に挑戦しようと読んでみた。したっけ、面白かった!なんか結構三浦しをん的大げさな、詩的書き方。厳しい両親にとらわれてしまっている29歳の女性の話。とてもつらい環境で、恋をし...

 初めての姫野カオルコ。チェックしてる本のBLOGで、良く推薦されてる。 でも読んだことなかった。でも新しい人に挑戦しようと読んでみた。したっけ、面白かった!なんか結構三浦しをん的大げさな、詩的書き方。厳しい両親にとらわれてしまっている29歳の女性の話。とてもつらい環境で、恋をして、変わりつつ… とってもいいなぁと思った。恋愛。なのに!ラストに悲しくなり、でも、ラストのラストによしって思った。 あぁ、意外と良い作家見つけたなぁ。

Posted byブクログ

2009/10/04

普通の家族、普通の恋愛……「普通」という言葉の重圧に押しつぶされそうな人がいる。高齢処女3部作の最高傑作。

Posted byブクログ