ファウンデーションと地球(上) の商品レビュー
すべての答えは人類発…
すべての答えは人類発祥の星、地球に隠されていると…かくてトレヴィズは自分の決断を裏付けるために、地球探索の旅を開始した。
文庫OFF
冒険物語に。ペロラットのかわいさがどんどん増してきて、それは他の2人も同様に思っていたことがわかり微笑ましい。「仲良くしよう」は名セリフだと思った。
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アシモフさん、迷いに迷う、宇宙の運命をどれに任せるか。科学技術による自由競争、精神工学に長けた隠れたエリートによる指導、意識を共有する超有機体。 どの立場からの言い分も、もっともだと思わせるような会話が読み応え抜群。作者の身を削るような思考的格闘がこのようなSFなのに名古典という...
アシモフさん、迷いに迷う、宇宙の運命をどれに任せるか。科学技術による自由競争、精神工学に長けた隠れたエリートによる指導、意識を共有する超有機体。 どの立場からの言い分も、もっともだと思わせるような会話が読み応え抜群。作者の身を削るような思考的格闘がこのようなSFなのに名古典という著作に結実したのだなあ。 スピリチュアル的優等生ブリフと自我バリバリ「孤立人」トレヴィスとの会話は、それぞれの鼻につく印象を徐々に柔らげ、なんならもっといいアイデアに到達しそうな予感がしてくる。 寂しいことに、時系列的にこれが最後の著作。枝葉を膨らました他著作も気になる。全部読むんだろうなあ…(*^_^*)
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「もしあなたが投票を変更するのを防ぐために、わたしたちがあなたを殺せば、わたしたちは自分自身から事実を隠すことにしかならないでしょう」(アイザック・アシモフ著、岡部宏之訳『銀河帝国興亡史5 ファウンデーションと地球 上』ハヤカワ文庫、1997年、55頁)。ここには人質司法で自白を...
「もしあなたが投票を変更するのを防ぐために、わたしたちがあなたを殺せば、わたしたちは自分自身から事実を隠すことにしかならないでしょう」(アイザック・アシモフ著、岡部宏之訳『銀河帝国興亡史5 ファウンデーションと地球 上』ハヤカワ文庫、1997年、55頁)。ここには人質司法で自白を強要して冤罪を生み出す日本の警察の対極の精神がある。 人格を破壊する依存性薬物への健全な拒否感の台詞がある(69頁)。 「喜びを短期間与えてくれるが、その代償に恒常的な恐怖の状態を長いあいだ味わわせるスードエンドルフィンなどの薬剤の、中毒の話を聞いているみたいだよ。ぼくはごめんこうむる!ちょっとした歓喜体験のために自分の個性を売り渡したくはない」 「きみはその麻薬をもっとくれ、もっとくれとせがんで、結局、自分の脳を破壊してしまうんだ」 「新しい、異常な悪習にわれを忘れてはいけない。それには代償が伴うんだぞ」
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前作の、突然の大風呂敷をどうたたむのか。下巻が楽しみ。しかし、途中の突然の島耕作展開にはおどろいたな。
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- ネタバレ
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ファウンデーションの未来を決めたトレヴィズは、その判断の根拠を求めて、ペロラットとブリスと共に地球を探すことにする。トレヴィズはガイアであるブリスと意見を戦わせながら、ガイアへの理解を深めていく。 コンポレロンで三つの座標を知ったトレヴィズは、二万年前のその座標にあった星、オーロラとソラリアに降りる。二万年以上前にベイリが訪ねた二つの星は、今や廃墟となっていた。 物語の始まりはいつも設定になれるまで時間が掛かるが、その設定に慣れると面白く、驚くほど早く読み進めてしまう。下巻が楽しみである。
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なんとも難解な終わり方だ・・・ 表紙 6点生頼 範義 展開 7点1986年著作 文章 8点 内容 690点 合計 711点
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アシモフが描く長大な銀河帝国史ファウンデーションシリーズの第5弾。シリーズの続編「ファウンデーションへの序曲」ならびに「ファウンデーションの誕生」はいわば前日譚であり、ファウンデーションを設立したハリ・セルダンに焦点があてられた物語のようです。ということで、本作をもってシリーズは...
アシモフが描く長大な銀河帝国史ファウンデーションシリーズの第5弾。シリーズの続編「ファウンデーションへの序曲」ならびに「ファウンデーションの誕生」はいわば前日譚であり、ファウンデーションを設立したハリ・セルダンに焦点があてられた物語のようです。ということで、本作をもってシリーズは一応の結末をみるのですが、個人的に、この結末は好みではなかったです。一作目や二作目が好きだった自分にとって、「それじゃあファウンデーションのために頑張ってきたサルヴァー・ハーディンやホバー・マロウ、その他の人々は何だったの?」と思わざるを得ません(もちろんファウンデーションの存在があってこそ、本書の結末があることは理解できるのですが…)。 また、本作の主人公は、前作「ファウンデーションの彼方に」と同じくゴラン・トレヴィズ。彼は、自身が選択した答えの真意を探るため、地球を目指します。本書は上下巻ですが、その殆どがこの地球の探索についやされます。正直、冗長。探索のお仲間はペロラットとプリスのお二人。特にトレヴィズとプリスの仲は最悪で、探索の途中では喧嘩ばかり。似たような喧嘩ばかり読まされる読者の気持ちにもなってみてよと辟易。 話の展開も結末も、どちらもがっかりで、本作は無かったことにした方が良いのではと思うほど…うーん。
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うむ。 ちょっとトレヴィスの短気さ、 ブリスの視野の狭さにイラっとすることもあったかな。 キャラ設定と言えばそれまでなんだけど。
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