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賞の柩 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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医学分野でノーベル賞…

医学分野でノーベル賞を受賞したアーサー・ヒル。彼の前の候補者達の不自然な死に方・・・。汚れた医学界の側面が堪能できます。

文庫OFF

恩師の死因を探ってい…

恩師の死因を探っていた津田は、賞を巡る"論文剽窃"の疑惑と"見えざる凶器"の存在を知るが真相を握る医学研究者は重度のアルコール依存症に陥っており…。現役医師にして山本賞作家が放つ、傑作サスペンス。

文庫OFF

2017/11/16

ミステリー=謎解きとすれば、この本はミステリー失格でしょう。読み始めた時点でどんな事件だったかはほぼ想像がついたし、特に大きなどんでん返しの様な物もありません。ただ、順を追って、真相が解明されて行きます。 しかし・・・。その過程は帚木さんらしい、やや重厚で端正な文体で丁寧に描か...

ミステリー=謎解きとすれば、この本はミステリー失格でしょう。読み始めた時点でどんな事件だったかはほぼ想像がついたし、特に大きなどんでん返しの様な物もありません。ただ、順を追って、真相が解明されて行きます。 しかし・・・。その過程は帚木さんらしい、やや重厚で端正な文体で丁寧に描かれます。そこには失意の科学者の泥沼の生活や、利用された女性のむなしさ等があります。 そうした人間模様がこの小説の持ち味なのだと思います。 その中で、光るのはやはり主人公と恩師の娘とのささやかな交情です。 そういう意味で、ちょっと宮本輝さんを思い起こさせる恋愛小説であると感じました

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2015/06/09

ママがすっかり気に入っている帚木さん。確かに面白い。 この本も一冊でミステリーも、恋愛もライフストーリーも楽しめちゃう。 しかし、ノーベル賞の裏側にこんなことがあるかもしれないなんて~!フィクションとはいえ、ありえなくもなさそうで怖い。 頭のいい人は悪いこと・怖いことを考えてはな...

ママがすっかり気に入っている帚木さん。確かに面白い。 この本も一冊でミステリーも、恋愛もライフストーリーも楽しめちゃう。 しかし、ノーベル賞の裏側にこんなことがあるかもしれないなんて~!フィクションとはいえ、ありえなくもなさそうで怖い。 頭のいい人は悪いこと・怖いことを考えてはなりません。

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2013/12/04

ノーベル賞を受賞したイギリスの医学者が、過去に犯してきた出来事が 日本人医師によって、明らかにされていく。

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2013/10/03

「あってもおかしくない」医学会の闇を描き続ける帚木蓬生。今回はノーベル賞受賞に隠された真実を探る。本作も様々な国や地域を舞台に、幅広くかつ仔細な描写が物語にリアリティを持たせている。

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2013/09/10

医学用語か何か知らん専門用語が出てくるからウンザリする事も有ったけど楽しんで読めた気がする。 途中、イギリスやのに「警視庁の者」と表記してあったので違和感があった。自分は無知やから一瞬『東京の警察官?』と思ってしまった。調べてみると警視庁とは首都警察とも訳されるらしい。「ロンドン...

医学用語か何か知らん専門用語が出てくるからウンザリする事も有ったけど楽しんで読めた気がする。 途中、イギリスやのに「警視庁の者」と表記してあったので違和感があった。自分は無知やから一瞬『東京の警察官?』と思ってしまった。調べてみると警視庁とは首都警察とも訳されるらしい。「ロンドン警視庁」は「スコットランドヤード」の愛称で呼ばれる事もあると書いてあった。スコットランドヤードの方が馴染み深い気がするのは自分だけかなぁ?

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2012/06/29

殺人事件の動機にノーベル賞を使うというのがかなり新鮮でした。 普通のミステリーにない、伸びやかで牧歌的な雰囲気が良い!!

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2012/11/08

1990年日本推理サスペンス大賞佳作作品。 「ノーベル医学賞受賞への疑惑」というテーマを医師である帚木氏が描く。「論文剽窃だけでなく、その先の真相は」というストーリーだが、サスペンス的な要素は弱く、序盤で結末の想像がついてしまう。 「三たびの海峡」や「閉鎖病棟」等以前の初期の作品...

1990年日本推理サスペンス大賞佳作作品。 「ノーベル医学賞受賞への疑惑」というテーマを医師である帚木氏が描く。「論文剽窃だけでなく、その先の真相は」というストーリーだが、サスペンス的な要素は弱く、序盤で結末の想像がついてしまう。 「三たびの海峡」や「閉鎖病棟」等以前の初期の作品。最近の「水神」などと比べると、作家は初期・中期・後期で作風や深さ、作品の濃淡の変化をみるのも面白い。

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2011/08/28

8月28日読了。イギリスの学者のノーベル医学・生理学賞受賞のニュースの裏で、論文剽窃の疑い・不可解な死の連続が明らかになり・・・。著者は現役医師でもあるようで、研究に打ち込む医師たちの才能を超えた努力・プレッシャーの描写には迫力がある。「亡くなった教授の弟子と娘」の主人公が真相に...

8月28日読了。イギリスの学者のノーベル医学・生理学賞受賞のニュースの裏で、論文剽窃の疑い・不可解な死の連続が明らかになり・・・。著者は現役医師でもあるようで、研究に打ち込む医師たちの才能を超えた努力・プレッシャーの描写には迫力がある。「亡くなった教授の弟子と娘」の主人公が真相に迫っていくメインプロットに、別の角度から事件を取材する新聞記者の視点を絡め、犯人(?)の内面描写も加えることで、医学・ノーベル賞が抱える闇(まあ、お話はフィクションだけど)が非常に立体的に見えてくる・・・複数のヨーロッパの国々とその場所、女性たちの描写にも余裕が感じられる。タイトルの処理の仕方も巧い。ただ、「賞を巡る連続殺人」については少々掘り下げガ甘い気もするが・・・。

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