流しのしたの骨 の商品レビュー
ガラス瓶の中から景色を見ているような気分になる。ひとつひとつのディテールにその家族の記憶がしみ込んでいて、相対的に自分の育った家を思い出す。読後感がまるでこの主人公の家庭を失礼してきた気分になって面白い。
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タイトルからこわい話かと思いきや、それは全然なく、静かでやさしく、不思議で淡々と流れる家族の日常。どこにでもありそうでどこにもない。
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それぞれにどこか調子っぱずれな家族の物語。 現実感がなく紙人形のような登場人物は、台詞もきっと棒読みなのだろうと思いながら読んだ。 奇妙で閉鎖的。家族だけで完結し満足している様子は不気味でもあり羨ましくもあり。
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ちょっと変わった家族のお話。 すごい事件があるわけでもないのにどきどきして、みんな仲良くて穏やかなのに淡々としていて、不思議な感じです。
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家族が題材のお話。 みんなどこか変わっている人ばかりの不思議な家族、 でもあったかくって、幸せの雰囲気を感じられる。 江國香織はずっと苦手意識を持っていたけれど、 こういうのんびりほんわか系の話は好きだなぁ。
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季節が巡るごとに何度でも読み返したくなる作品。 四人姉弟の末っ子・律は、わたしにとっても永遠に『小さな弟、律』のまんま。 願わくば、そよちゃんの赤ちゃんが元気に生まれますように。しま子ちゃんが幸せな恋に目覚めますように。ことちゃんが大学に合格しますように。律は、いつまでもそのまま...
季節が巡るごとに何度でも読み返したくなる作品。 四人姉弟の末っ子・律は、わたしにとっても永遠に『小さな弟、律』のまんま。 願わくば、そよちゃんの赤ちゃんが元気に生まれますように。しま子ちゃんが幸せな恋に目覚めますように。ことちゃんが大学に合格しますように。律は、いつまでもそのままでいてくれますように。 何度読んでも心地好く、穏やかで優しい家族の物語です。
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江國作品ではこれが一番好きです。かなり世離れしてる家族だけどなんでだかほっとする家族感。時々読みたくなって本棚をひっくり返します。ちなみに私はそよちゃんが好き。
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たとえお隣でも、よその家は外国より遠い。ちょっと変わった宮坂家の日常を描いた作品です。 『ボーイフレンドって素敵よね。いるあいだは楽しいし、いなくなると気持ちいい』江國さんの 小説には名言がいっぱいです。気になった人はぜひ読んでみてください。 (大分大学 学部生)
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<2010.05.26> 学部のとき、友人にもらった大崎善生さんのパイロットフィッシュがすごくよかったということで、さらにお勧めとしてもらった小説。せっかくもらったのにまだ読んでない。
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江国さんの作品には、 職をもたないニートのような女性がよく出てくる気がする。 執着心とか欲求とかが薄い、でも感性豊かに人生を楽しむ女性。 そんな人を蔑みながらも憧れる、だからこの人の作品に惹かれる女性が多いのかな。 価値観がとても私と近い。 主人公の恋人がとてもいいなぁ...
江国さんの作品には、 職をもたないニートのような女性がよく出てくる気がする。 執着心とか欲求とかが薄い、でも感性豊かに人生を楽しむ女性。 そんな人を蔑みながらも憧れる、だからこの人の作品に惹かれる女性が多いのかな。 価値観がとても私と近い。 主人公の恋人がとてもいいなぁって思った。 こんな男性いいなぁ。いるのかな?いたとしたら60代くらいな気がするけど・・・。 読み終わったあと、なんでか、 自分、このままでいいなぁって思った。 がんばることはがんばるけど、自分を変えようと無理することはしなくていい。 それより自分の気持ちに素直に、のびのび生きよーって思った。
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