ブッダを語る の商品レビュー
NHKライブラリーの一冊で全編通して非常に読みやすい日本語で書かれています。專門用語も簡易な説明がなされているので問題なく読めます。まず何より良かったのは、人間像としてのブッダに焦点を当て、その人間ブッダの思想を説いていること。ブッダが生きていたインドがいかに思想の自由があって、...
NHKライブラリーの一冊で全編通して非常に読みやすい日本語で書かれています。專門用語も簡易な説明がなされているので問題なく読めます。まず何より良かったのは、人間像としてのブッダに焦点を当て、その人間ブッダの思想を説いていること。ブッダが生きていたインドがいかに思想の自由があって、バラモン教だけでなく多くの思想家が存在していたことが書かれています。とくに幾度となく強調されているのが、当時重要な思想書(哲学書)であった「ウパニシャッド」とブッダの思想との関係で、ブッダの思想、そして原始仏教経典がどういう背景で織り成されたかのリアルなイメージが湧いてくる本でした。
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ヒンドゥー教が専門の研究者の方が書いているためか、インド全体の思想が述べられたあとで仏教が語られる。そのため、仏教がどのような教えかというのが、相対的に理解できた。 より深く理解したい人のための、巻末の参考書籍欄も良い。 日本は中国を通じ、インドの影響をかなり受けている。...
ヒンドゥー教が専門の研究者の方が書いているためか、インド全体の思想が述べられたあとで仏教が語られる。そのため、仏教がどのような教えかというのが、相対的に理解できた。 より深く理解したい人のための、巻末の参考書籍欄も良い。 日本は中国を通じ、インドの影響をかなり受けている。○○天と書く神様はだいたいがインドの神様だ。だるまさんだって、インド由来。 そのような神々を信仰しているのだから、日本人が信じているのは仏教ではなくて、ヒンドゥー教なのではないのかと感じた。 仏教では神々は登場するが、神々には頼らないからだ。
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