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義民が駆ける 改版 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2011/09/06

全1巻。 天保の時代の百姓一揆の話。 自分の田舎のお隣が舞台。 ちっさい頃からよく遊びに行っていた街で、 なじみのある地名がちょいちょい出てくる。 自分とこの名前もちょこっと出てくる。 なにより方言がそのまんま表記だったりする。 なつかしくなじみ深い言葉がリアリティを伴う。 が...

全1巻。 天保の時代の百姓一揆の話。 自分の田舎のお隣が舞台。 ちっさい頃からよく遊びに行っていた街で、 なじみのある地名がちょいちょい出てくる。 自分とこの名前もちょこっと出てくる。 なにより方言がそのまんま表記だったりする。 なつかしくなじみ深い言葉がリアリティを伴う。 が。 きっと他の土地の人には読みにくいったらない。 藤沢氏には珍しく、 当時の文章を原文ママな感じで多く記載していたり、 特定の人物が主人公というより 群像劇な感じで登場人物が大分多かったり、 上記のように、方言丸出しで読みにくかったり、 地元の人間じゃないと土地勘がなかったり、 一般的にはとっつきにくい、 スッと入ってきにくい感じの作品になってる。 でも個人的には あの田舎にもこんな行動力あったんだってびっくりで 感じる物があった。 地元の知られざる歴史にスポットを当てる 著者の姿勢は本当にありがたい。 クライマックスはちょっと泣けた。 映画化したら面白そう。

Posted byブクログ