猫町 他十七篇 の商品レビュー
情景がすぐ浮かんできたので私にとっては珍しい作品。何度も読み返したくなります。表題作以外も読みやすくておすすめ。特に「群集の中に居て」は読んで安心します。
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表題作の「猫町」のみ読みました。 静かで美しい文章、猫の町の描写が鮮やかです。 この著者が小説を書いているとは知りませんでしたが、 他の短編も読んでみようと思います。
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梶井の「檸檬」みたいな緊張感 そしてハレーション ムットーニさんの「猫町」見に行きたくなったけど…節電中かな…?
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特に前半2つの短編小説「猫町」「ウォーソン夫人の黒猫」は、この短い期間に何度も読み返しました。 (私の好きな)意識と無意識の間にいるような世界観が、すごく丁寧に描かれています。 人におススメできる久しぶりの一冊。
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京都・猫町から恵文社という時間を忘れるハシゴをさせていただいたので購入。 よく中を見ないで「荷物増やすのもな・・・」と思って文庫版 ああ、装丁が違うやつも欲しい・・・ まだ「猫町」しか読んでないのだけど 薬でふわーっとしている間に見たものを強く文字と言葉に書き残せる詩人の力。 ...
京都・猫町から恵文社という時間を忘れるハシゴをさせていただいたので購入。 よく中を見ないで「荷物増やすのもな・・・」と思って文庫版 ああ、装丁が違うやつも欲しい・・・ まだ「猫町」しか読んでないのだけど 薬でふわーっとしている間に見たものを強く文字と言葉に書き残せる詩人の力。 宇宙の或る何所かに、読者を連れて行ってしまう力。 新しい扉がまた一つ開いてしまった。
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詩集を読んだときにも思ったけれど、言葉のイメージによる連想の奥行きが深く、さまざまな事柄の洞察が絡み合っていて面白い。はまぐりやしじみや土のなかにいる蛙、それらのイメージという漠然としたものを具体化し他人を説得するのにここまで長けているだなんて。頭ではなく感覚で読む文章。こういっ...
詩集を読んだときにも思ったけれど、言葉のイメージによる連想の奥行きが深く、さまざまな事柄の洞察が絡み合っていて面白い。はまぐりやしじみや土のなかにいる蛙、それらのイメージという漠然としたものを具体化し他人を説得するのにここまで長けているだなんて。頭ではなく感覚で読む文章。こういった読むひとの思惑に絶妙に寄り添うような文章が書きたい
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猫町だけ読み返した。 いくつかトリップ話が書かれていて、猫町は最後のメインのお話で、しかも猫が出てくるのはほんの一瞬だけだったんだね…
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美しく、アンバランスな街に迷い込んだ主人公の小さな恐怖が描かれている表題作から、随筆、短編小説、散文詩まで詩人萩原朔太郎のさまざまな作品を収録。 随筆「自殺の恐ろしさ」「詩人の死ぬや悲し」が面白かった。
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高村光太郎ともに口語自由詩を完成させ、現代詩人に大きな影響を与えた朔太郎は、マンドリンを奏でたり、マジックを楽しんだり、ミステリーを好んだりと、実にハイカラな人だったようです。本書に収められている「老年と人生」という作品の中にもあるように、芸術家としてかなりのナルシストだったのか...
高村光太郎ともに口語自由詩を完成させ、現代詩人に大きな影響を与えた朔太郎は、マンドリンを奏でたり、マジックを楽しんだり、ミステリーを好んだりと、実にハイカラな人だったようです。本書に収められている「老年と人生」という作品の中にもあるように、芸術家としてかなりのナルシストだったのかもしれませんね。そのためかどうか、朔太郎も私生活ではいろいろあったようですが、本作に登場するアナトール・フランスの、「神が何故に人間を、昆虫のように生態させてくれなかったのか」という言葉には、思わず頷かされました。
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「猫文学」というジャンルが、この国にはたしかにあって、それは愛猫との蜜月を滑稽に、時には哀愁や皮肉を交えて綴ったものと、猫を魔性のもの、いわゆる妖怪的な存在として描いているものと二種類あると思う。表題作や「ウォーソン夫人の黒猫」なんかは無論後者、ポーの「黒猫」の子孫というべきでし...
「猫文学」というジャンルが、この国にはたしかにあって、それは愛猫との蜜月を滑稽に、時には哀愁や皮肉を交えて綴ったものと、猫を魔性のもの、いわゆる妖怪的な存在として描いているものと二種類あると思う。表題作や「ウォーソン夫人の黒猫」なんかは無論後者、ポーの「黒猫」の子孫というべきでしょう。こねこねこのこねこのここねこ。
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