カフェ・コメディの悲劇 の商品レビュー

マーシャ・ミュラー(著者),大村美根子(訳者)

2011/11/04

シャロン・マコーンシリーズは大好きで年代順に読み進んできてこの作品はちょうど１０作目になる（日本語版では５作目）。前作の翻訳はどうもいただけない出来だっただけに本書は安心して読めた。実は数年前に英語、日本語共に読んでいたのだが、どちらも前読んだ時より一層面白く感じた。
登場人物の絡み方もストーリー展開もよくできていて、シリーズ中最もよく出来た作品だと思う。
行方不明になった女性コメディアンの調査を進めていくうちに、将来有望なスター候補だった彼女の、両親から見たら出来のいい娘だった彼女の、裏の顔が徐々に暴かれていく。
エゴとエゴが鬩ぎ合う様は迫力があった。