自立した子を育てる年間指導(2) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
5月2冊目 ペースが落ちすぎた、、、 これは良書。20年も前に出た本なのに最先端を行ってる。 築地さんの人間を育てるという教育観がとてま強く出ている。 そしてタイトルにあったようにまさに年間指導。 行き当たりばったりではなく、計画的で見通しが立った関わり。 気づき、学びとしては大きく3つ ①教師の目指す子ども像に到達するには授業をどう計画するかが大切ということ。 築地さんでいうと「自立した子」 そのために必要な力は何かを考えて教科などの授業で自立する力の獲得を目指していた。 ②教科などの授業は教科のねらいだけでなく 人間としてどうなってほしいかもねらうこと。 二重のねらいがある。 ③授業の課題には「願い」があること。 比べる課題なら「よく見ること」など その願いとは子どもにどうなってほしいか、から来るもの。 目指す子ども像を常に考え、目指し、振り返ること。 とてもよかった。
Posted by
いろいろな教師の本はあるが、築地さんの本ほど、授業の生の記録が読める本は他にはないだろう。 それにはいくつか理由が考えられる。落合さんという、第三者が入っていることも大きな要因の一つだろう。また、築地さんの実践が、ある特定の教科や、ある特定の時間に限定されることなく、日常化...
いろいろな教師の本はあるが、築地さんの本ほど、授業の生の記録が読める本は他にはないだろう。 それにはいくつか理由が考えられる。落合さんという、第三者が入っていることも大きな要因の一つだろう。また、築地さんの実践が、ある特定の教科や、ある特定の時間に限定されることなく、日常化していた証でもあるだろう。 理由はともあれ、嘘や飾り気のない、生の実践を知るということは、とても貴重な体験である。 ひととおり読んだ感想は、かなり強烈な「指導」が入っているということ。ともすると、「生きる力」が掲げる自ら考え~のスローガンよろしく、教師が支援に引き下がりがちな今日にあって、ここで紹介されている実践はどれも、教師の思いが強く出て、必要なことはきっちり指導しているという印象が強く、それがかえって新鮮である。 その割にはというのは変だが、子どもたちが生き生きとして活動している様子が伝わってくる。当たり前だが、怖い先生に従って、無理矢理やらされているという感じは、微塵もない。 すばらしい実践の記録であることは間違いないが、果たして、これを真似できる人はどれくらいいるのだろうか。本人の実力や熱い思いはもちろん、保護者や学校長の理解も必要であろう。 こういう、独創的な実践が生まれてくる教育界でありたい。
Posted by
- 1