照柿 の商品レビュー
合田刑事。 熱くて暑くて厚いドロドロの話。 高村薫にはまった頃、生き急ぐようにして古本屋で買いました。 粘着すぎるこの物語、大好きです。読むだけでパワーを相当奪われる……。 「殺人の動機がおかしい」というような評をちらほら見掛けましたが、わたしはむしろ、人はこうやって人を殺す心...
合田刑事。 熱くて暑くて厚いドロドロの話。 高村薫にはまった頃、生き急ぐようにして古本屋で買いました。 粘着すぎるこの物語、大好きです。読むだけでパワーを相当奪われる……。 「殺人の動機がおかしい」というような評をちらほら見掛けましたが、わたしはむしろ、人はこうやって人を殺す心境になるものなんだなあ……と思った方です。 高村本の中でいちばん好きかもしれない。 高村本は、改訂後の方が完成度は断然高いですが、個人的には改訂前の方が気に入っています。
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気分転換に読む本ではありませんでした。文章も登場人物も暑苦しいよ〜〜〜。がっつり読みたい時にもう一回読んでみたいと思います。
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照柿もかなりおもしろいんだけど、ほかの作品にどうしても目がいってしまう。。。 文庫本も出てたなんて知らなかった。もう一回読み返してみようかなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
合田が主人公の三部作の二作目。三部作の中では一番冷遇されてる気がするけど、わたしは一番好きです。 刑事と殺人犯が幼馴染で、一人の女を取り合う関係でもあると言うのに、愛してるとか言っちゃうふたりの愛憎関係が全く意味がわからないです嘘わかります。とにかくラストの取調べシーンが好きで好きで悶え転がった。そこで明かされる少年時代の出来事。それが題名に繋がってます。 ラストに変態的な手紙を送ってくる義兄も通常運転です。合田の元妻との一件が明かされる巻でもあります。
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秀作なのですが…とにかく緻密で、読んでいると息苦しくなる感じ。 ご本人も、自分の作品は決して読みやすくはないと思うと仰っていますが、 まさにそれ。 「マークスの山」ぐらいだと読みやすいんですが。
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これも合田シリーズ。 「ドアのない家」と称されている合田が、相変わらず不器用で滑稽で、放っておけない。でも本人に自覚はない。 読んでいて紙面から感じる熱にヒリヒリする。
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なぜか第3弾だと思いこんでいて、最後に読んでしまいました。合田シリーズ。熱処理の描写が緻密で、興味深いです。心理描写が相変わらず容赦ないですね。
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登場人物の背景を描いた前半は斜め読みしてしまった…。男女間の愛憎も暑苦しいけど、それ以上に男同士の愛(?)憎が濃くて息苦しい。2007.7.5
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そうか、やっぱしそうなるか。この作家ってなんかあったのかな。それにしても緻密。神経擦り切れそうな取材してんのかな。
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薦められて読んだのですが、なかなか苦しかったなぁ。ふと思えば、私ってやっぱり本に癒しを求めているところがある。だから、重くリアリティ溢れるこの本は苦しかった。正直少し不快でした・・・。全く泣けなかったし。。。焦点が違うのかなぁ。ふぅ。長かった。
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