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イスラームとは何か の商品レビュー

3.8

35件のお客様レビュー

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2009/10/04

日本人には馴染みの浅いイスラームについて、どのような宗教であるのか、その歴史や文化、現代に至るまでの様々な問題などを系統立てて述べている。

Posted byブクログ

2009/10/04

イスラームについて、ほとんど認識のない人向けにかかれているという印象の本である。 小杉泰先生の、研究者としての真骨頂、いわゆる「らしさ」はほとんど現れていないので、少しイスラームをかじったことのある人は、より高度な本を読んだ方がよいかもしれない。 イスラームの特徴は、その当初か...

イスラームについて、ほとんど認識のない人向けにかかれているという印象の本である。 小杉泰先生の、研究者としての真骨頂、いわゆる「らしさ」はほとんど現れていないので、少しイスラームをかじったことのある人は、より高度な本を読んだ方がよいかもしれない。 イスラームの特徴は、その当初から「国家」をもち、教祖たるムハンマドが語弊があることを承知でいえば、「君主」としての地位にたつことができたことにある。 イスラームはまさに、当初から自前の宗教国家を持つことができた、幸福な、希有な宗教であるのだ。 (キリスト教も、仏教もあの何よりも政治的な儒教でさえ、開祖は国家の長となることはできなかった。孔子さまでさえ、一官僚の身分を出ず、それが儒教のあり方を規制している。) 現代につながるイスラームと国家との関係は、すべてここにある。イスラームによって、国家は成り立つ。宗教と政治は対立しないし、分化しない。 これを小杉先生は「政教一元」と呼んでいる。 このあたりについて、もう少し語ってほしいとおもったのだけれど、イスラームの平易な紹介というところに力点をおかれていて、ほとんど語られず、残念。 読んで一番の疑問は、正統カリフ時代からウマイヤ朝やアッバース朝といった「王朝」に移り変わったときに、宗教国家はゆるがなかったのか、イスラームを担うものたちは、宗教の長が王朝の先頭にたつのが正統だとせずに満足できたその論理展開である。 ウラマー(イスラームの宗教指導者)が国家の指導からはずれ在野に下ったという表現がされているが、そのときに実際になにが起こったのか、非常に気になるところである。 イスラームに強くみられる「平等性」が、王朝というか、「国家」という垂直の命令系統を持つ存在を運営するのに、なにか違和感があるのかもしれない。

Posted byブクログ

2009/10/07

イスラムの宗教とその歴史についての概略。あくまで宗教から覗いた世界が中心。索引があったら、初心者でも読みやすいと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

イスラム教の始まりから歴史的に順を追いながら、イスラム文化・社会まで 分かりやすく説明されています。 次のステップとしては、やはりコーランを読んでみたいと思います。 これからイスラムの世界を探求していく上で、広がりの持てる良書です。

Posted byブクログ

2009/10/07

イスラムの信仰、文化、歴史などについてわかりやすく説明している概説書。いい点は以下の2点。1)専門用語などもきちんと意味や背景を説明し、平易に理解できる。2)イスラム研究はその分派の複雑性などから「飽き」がくることがいいが、読者の注目を集めやすい構成となっている。  その反面、1...

イスラムの信仰、文化、歴史などについてわかりやすく説明している概説書。いい点は以下の2点。1)専門用語などもきちんと意味や背景を説明し、平易に理解できる。2)イスラム研究はその分派の複雑性などから「飽き」がくることがいいが、読者の注目を集めやすい構成となっている。  その反面、1)分かりやすさの追求から推測や憶測で論を展開している部分、そういった説明が見られる。「〜というやりとりがあったのだろう」「これは私の脚色だが」というような部分。2)同じく分かりやすさの追求から、口語的な説明も多く、分量が多い、繰り返しの表現が見られる。などがあげられる。中村広治郎氏の『イスラム教入門』をより分かりやすくしたものだろうか。ただ、分かりやすさはあるが、その反面時間軸が捉えにくくなっている。

Posted byブクログ