王様の背中 の商品レビュー
短編童話集である「王様の背中」と比較的長編の寓話「狐の裁判」が収録されている。もともと2冊の本として出版されたものをまとめたものなのだろうか。 「王様の背中」の方は、何とも言えない、落ちもなにもない、とりとめもない話ばかりで、そこが味わい深くて面白い。谷中安規氏の版画がたくさん使...
短編童話集である「王様の背中」と比較的長編の寓話「狐の裁判」が収録されている。もともと2冊の本として出版されたものをまとめたものなのだろうか。 「王様の背中」の方は、何とも言えない、落ちもなにもない、とりとめもない話ばかりで、そこが味わい深くて面白い。谷中安規氏の版画がたくさん使われている。 「狐の裁判」はゲーテ原作のものらしい。悪さばかりするずる賢い狐を裁判にかけて罪を償わせようとするのだがそのたびに狐にやり込められて、最後には狐が地位と権力を獲得してしまうという話。なんだけど、異常に長い。そんなに長く書く必要がある話なのかと思う。教訓ということでもないが、現実にもずるい人間が力を持つということは往々にしてあるので、現実を知るという意味はあると思う。
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内田百閒の別のを読もうとしたところ、あ、この人王様の背中がかゆい人やと思い出し、そっちより背中が気になって図書館。背中以外もそこそこおもしろい。「豹(へう)か知ら」にすごく笑ったの、なんやったの、春だからか知ら。 読んだの、これじゃないよなー。1981年の繪入お伽噺というもの。...
内田百閒の別のを読もうとしたところ、あ、この人王様の背中がかゆい人やと思い出し、そっちより背中が気になって図書館。背中以外もそこそこおもしろい。「豹(へう)か知ら」にすごく笑ったの、なんやったの、春だからか知ら。 読んだの、これじゃないよなー。1981年の繪入お伽噺というもの。谷中安規の絵の。
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「ノラや」に出てきた話はこれか。 キツネの話は、グリムの「あかずきんちゃん」とかに通じるものがある。 悪いやつが悪いことをやりっぱなしみたいなところ。 「王様の背中」は読んでいるこちらまで背中がかゆくなって困った(笑) (10,12.31) 遠いほうの図書館 (10.12.23)
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おじいちゃんがしてくれた昔話を思い出した。せがまれて始めたはいいけど、そのままもつまらないから話をつくりはじめて、でも途中で飽きたから適当に投げました。みたいな。 この適当さが好きだ。 ライネケ狐はちっちゃいころ読んだな。ひどい話だとは思ってたけどこんなにひどかったのか。ひどく...
おじいちゃんがしてくれた昔話を思い出した。せがまれて始めたはいいけど、そのままもつまらないから話をつくりはじめて、でも途中で飽きたから適当に投げました。みたいな。 この適当さが好きだ。 ライネケ狐はちっちゃいころ読んだな。ひどい話だとは思ってたけどこんなにひどかったのか。ひどくて笑う。 「きつねのルナール」 http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4834018504
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