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真夜中のスパーリング の商品レビュー

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2012/12/28

片岡鶴太郎さんは、以前はお笑い芸人だったが、 いつの間にかすごい俳優になっている。 絵の方にもすごい力を発揮していて・・。 以前、プロボクサーのライセンス取得、という こともかなり前に知ったことだ。 ギラギラに輝く目、真剣に生きている人という 印象があり、興味があった。 だから、...

片岡鶴太郎さんは、以前はお笑い芸人だったが、 いつの間にかすごい俳優になっている。 絵の方にもすごい力を発揮していて・・。 以前、プロボクサーのライセンス取得、という こともかなり前に知ったことだ。 ギラギラに輝く目、真剣に生きている人という 印象があり、興味があった。 だから、この本を見たときに、 すぐに読んでみようと思った。 この本は1993年10月初版発行。 それからおよそ19年の歳月が流れているが、 片岡さんの現在の姿、力は、その「志の強さ」が あったからなのだ。 「本から」 ・ 僕はガキの頃から思い込みの激しい性格だった。  そして、なにかに夢中になったら、とことんのめりこんで  しまう性格でもある。 ・ 神様・・・・・・なんて言うとヘンなふうに誤解されてしまう  かもしれないが、なにか目に見えない大きな力に  導かれているような気がしてならなかった。 ・ オレのほんとうにやりたいことは何なのだろうか・・・・・。  ボクシングが、ひとつの答えになった。いや、ボクサーに  なることだけではなく、何かに向かってがむしゃらに  突き進むときの充実感そのものが、ぼくが本当に欲しかった  ものかもしれない。 ・ いままでごくふつうに飲んでいた水のうまさを初めて  知った。これもボクシングのおかげだ。水にかぎらず、  なにげなく見てきたもの、やってきたことが、ひとつ  ひとつクリアになってくる。もしもボクシングをやって  いなかったら、ずっと惰性でやり過ごしてだけ  だっただろう・・・・・。 ・自分は“俳優”になりたいと思っている。いい「役者」  ではなく「いい俳優だ」と呼ばれるようになりたい。  そのためには、内面、つまりぼく自身の日々の生き方を  磨いて、無心で役になりきれるようにしたい。理屈で  “つくる”のではなく、無心で“なる” -これが、ぼくが  自分自身に課した目標だった。 ・「クジラを釣るなら水たまり」という言葉がある。  欲しいものはどこか遠いところにではなく、  実は日常の中にある。だから、チャンスが来たときに  いつでもすくいあげられるように準備、それは自分  自身の日々の生活を磨いていくことにほかならない。  とにかく、いろいろなことにチャンレンジしたい。  (略)  ぼくは、リングに上がれないボクサーだ。そのかわり、  ボクサーとしての魂を持って、テレビや映画のカメラに  向き合いたいとと思っている。  今日も、またトレーニングだ。

Posted byブクログ