真夜中のスパーリング の商品レビュー
片岡鶴太郎さんは、以前はお笑い芸人だったが、 いつの間にかすごい俳優になっている。 絵の方にもすごい力を発揮していて・・。 以前、プロボクサーのライセンス取得、という こともかなり前に知ったことだ。 ギラギラに輝く目、真剣に生きている人という 印象があり、興味があった。 だから、...
片岡鶴太郎さんは、以前はお笑い芸人だったが、 いつの間にかすごい俳優になっている。 絵の方にもすごい力を発揮していて・・。 以前、プロボクサーのライセンス取得、という こともかなり前に知ったことだ。 ギラギラに輝く目、真剣に生きている人という 印象があり、興味があった。 だから、この本を見たときに、 すぐに読んでみようと思った。 この本は1993年10月初版発行。 それからおよそ19年の歳月が流れているが、 片岡さんの現在の姿、力は、その「志の強さ」が あったからなのだ。 「本から」 ・ 僕はガキの頃から思い込みの激しい性格だった。 そして、なにかに夢中になったら、とことんのめりこんで しまう性格でもある。 ・ 神様・・・・・・なんて言うとヘンなふうに誤解されてしまう かもしれないが、なにか目に見えない大きな力に 導かれているような気がしてならなかった。 ・ オレのほんとうにやりたいことは何なのだろうか・・・・・。 ボクシングが、ひとつの答えになった。いや、ボクサーに なることだけではなく、何かに向かってがむしゃらに 突き進むときの充実感そのものが、ぼくが本当に欲しかった ものかもしれない。 ・ いままでごくふつうに飲んでいた水のうまさを初めて 知った。これもボクシングのおかげだ。水にかぎらず、 なにげなく見てきたもの、やってきたことが、ひとつ ひとつクリアになってくる。もしもボクシングをやって いなかったら、ずっと惰性でやり過ごしてだけ だっただろう・・・・・。 ・自分は“俳優”になりたいと思っている。いい「役者」 ではなく「いい俳優だ」と呼ばれるようになりたい。 そのためには、内面、つまりぼく自身の日々の生き方を 磨いて、無心で役になりきれるようにしたい。理屈で “つくる”のではなく、無心で“なる” -これが、ぼくが 自分自身に課した目標だった。 ・「クジラを釣るなら水たまり」という言葉がある。 欲しいものはどこか遠いところにではなく、 実は日常の中にある。だから、チャンスが来たときに いつでもすくいあげられるように準備、それは自分 自身の日々の生活を磨いていくことにほかならない。 とにかく、いろいろなことにチャンレンジしたい。 (略) ぼくは、リングに上がれないボクサーだ。そのかわり、 ボクサーとしての魂を持って、テレビや映画のカメラに 向き合いたいとと思っている。 今日も、またトレーニングだ。
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