占領と日本宗教 の商品レビュー
占領下の日本の宗教について、さまざまな問題点を考察した研究書で、類書は少ない。 この占領下におけるGHQの宗教政策が、じつは現在の日本の宗教を規定したと考えられるのだが、本書では出てこない教団もじつはその影響下にあると言える。 A5判で650ページの大冊です。 16名の執筆...
占領下の日本の宗教について、さまざまな問題点を考察した研究書で、類書は少ない。 この占領下におけるGHQの宗教政策が、じつは現在の日本の宗教を規定したと考えられるのだが、本書では出てこない教団もじつはその影響下にあると言える。 A5判で650ページの大冊です。 16名の執筆者による多角的な研究論文集です。 注目すべきは、執筆者の中に、創価大学と東洋哲学研究所の所属が2名入っていること。 さらに1名、創価学会に好意的な研究者も入っています。(やや好意的な研究者も数名入っています) とは言うものの、類書は少なく、研究者や関心のある人には必読です。 ただ、税込で12,600円するので、根性が必要です(苦笑) 私は、図書館から借りました……。 あ、もちろん読むのにも根性が必要です(自爆) [目次] 序論 (井門富二夫) 第1部 アメリカの占領とその影響 アメリカの対日宗教政策の形成 (中野毅) 占領軍による国家神道の解体と天皇の人間化—GHQによるわが国体の変革 (阿部美哉) 戦後日米文化交流計画の胎動 (五十嵐武士) 宗教法と日本文化 (洗建) 第2部 占領と日本宗教制度の変遷 国家神道体制の成立と展開 (阪本是丸) 宗教制度の改編過程 (古賀和則) 社寺領国有地処分の意義と影響 (戸上宗賢) 第3部 占領と日本宗教 占領政策と仏教団体 (竹村牧男) 日米文化接触の中の日本キリスト教団 (J・D・リード) カトリック教会の展開・戦時下と戦後 (ヤン・スィンゲドー) 占領下における修験の展開 (宮家準) 新宗教と敗戦・占領 (島薗進) 第4部 回想—占領と日本宗教 岸本博士と占領時代の宗教政策 (高木きよ子) 宗教行政の中から−河和田唯賢氏に聞く (聞き手・古賀和則) 占領軍と新宗教 (大石秀典) 占領政策と神道界の対応 (渋川謙一) 検証 GHQの宗教政策 (福田繁) 資料 解題「占領と宗教」研究の最近の動向 (柴田史子) 「占領と宗教」関係邦語文献目録 (栗原淑江) 「占領下における日本の宗教」関係年表 (古賀和則) あとがき (中野毅・島薗進) (別表)戦後宗教史研究会開催一覧 執筆者一覧
Posted by
- 1