岩波 世界児童文学集 ホビットの冒険(6) の商品レビュー
なぞのお茶と「種入り焼き菓子」が食べたい!子供の頃、祖母には確かにお茶の時間なるものがあり、良く隣のおばあちゃんを呼びに行かされたものでした。二人でお話をしながら漬物をかじったり日本茶すすったり。だから、お茶の時間=年寄りの習慣だと思っていました。少しすると、イギリスのtea t...
なぞのお茶と「種入り焼き菓子」が食べたい!子供の頃、祖母には確かにお茶の時間なるものがあり、良く隣のおばあちゃんを呼びに行かされたものでした。二人でお話をしながら漬物をかじったり日本茶すすったり。だから、お茶の時間=年寄りの習慣だと思っていました。少しすると、イギリスのtea timeなるものを知り、年寄りの習慣=優雅な(?)習慣に変わった。中学生の頃、米国を中心に大人も楽しめるハイ・ファンタジーとして指輪物語が大流行してた時期があり、作中の主人公であるホビット族の最初の冒険譚としてこの作品が紹介されていたのでした。内容も面白かったのですが、冒頭で、暖かい穴の中に住むホビットが、やっぱりお茶の習慣があり、お茶と「種入り焼き菓子」を楽しみながらゆったりとすごしていると突然魔法使いのガンダルフが訪ねてきて、無理やり冒険に引き込んでしまうシーンがあり、今でも印象深く思い出されます。冒険よりもなぜか「種入り焼き菓子」って何の種?どんなお茶?が気になり、年寄りの習慣がファンタジーに繋がって、本を読んだ時期にはもう亡くなっていた祖母の記憶が、妖精じみた色を帯びて思い出されたものでした。ホビットは旅の途中でもきちんとお茶の時間をとるのですが、何を食べているのか毎回気になった最初の本でもあります。
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指輪物語のプロローグとなるお話。ホビットのビルボが旅の途中に、後に災いとなる指輪をゴクリから盗んで(こういうとなんだか聞こえが悪いな)、持ち帰る。指輪物語を読む前に是非読んでおきたい1冊。 指輪物語よりは子供向きで読みやすく、お勧めです。
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