わんがうまりあ沖縄 の商品レビュー
こんな強烈な文章を読んだのは久しぶりだ。 著者は小学校を2年で放校され文盲だったという。 知る人ぞ知る存在の彼の著作を勧めてくれたのは、 大阪・西成区の教会でご本人に会ったことがあるという知人であった。「金子文子と朴烈」のように映画化して欲しい。 わんがうまりあ沖縄 : 富村順...
こんな強烈な文章を読んだのは久しぶりだ。 著者は小学校を2年で放校され文盲だったという。 知る人ぞ知る存在の彼の著作を勧めてくれたのは、 大阪・西成区の教会でご本人に会ったことがあるという知人であった。「金子文子と朴烈」のように映画化して欲しい。 わんがうまりあ沖縄 : 富村順一獄中手記 富村順一 著 1970年7月8日、東京タワー特別展望台でひとりの人間が包丁をかざし、アメリカ人宣教師を人質として、"日本人よ沖縄のことに口を出すな""アメリカは沖縄から出ていけ"と叫びました。彼はまもなく警察官に逮捕され、いまなお勾留され、裁判にかけられています。このひと富村順一さんが、獄中で綴った手記を集めたのがこの本です。 「BOOKデータベース」より [目次] 看守代筆の手紙 国政参加のワナ 米軍沖縄上陸 刑務所での反乱 沖縄脱出 パチンコ屋の女の子 アプジ金さん 本土流転 ニンニクと朝鮮人ばい春婦 無い小指 大阪刑務所 ハガチイ事件〔ほか〕 「BOOKデータベース」より
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東京タワーを占拠し「日本人よ、君たちは沖縄のことに口を出すな」と叫んだ富村順一。ほとんど字を書けなかった彼は獄中で文字を覚え、<いびつな日本語>で自分の過去のこと、沖縄のことを呪詛のように書き綴る。そこには彼個人の声だけでなく、幾多の踏み付けられた人々の声が秘められている。「わん...
東京タワーを占拠し「日本人よ、君たちは沖縄のことに口を出すな」と叫んだ富村順一。ほとんど字を書けなかった彼は獄中で文字を覚え、<いびつな日本語>で自分の過去のこと、沖縄のことを呪詛のように書き綴る。そこには彼個人の声だけでなく、幾多の踏み付けられた人々の声が秘められている。「わんがうまりあ沖縄(私の生まれは沖縄)」最底辺から時代に抗い沖縄を愛した男の魂の言葉。
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