お父さんのバックドロップ の商品レビュー
夢枕漠の解説が成程と思わせてくれました 4作品少し変わったお父さんたちがでてくる短編小説 子供がなにかをまとったのが大人なだけであって 中身は子供のまんまなんだ そういう見方をすると少しお父さんが好きになるかもしれません
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映画がとんでもなく良かったので、こちらも読んでみる。 子どもより子どもの父親を描く短編集。 落語家の話が個人的には好みだ。
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小学校6年生の朝の会だか空き時間に担任の先生が皆に音読してくれて気に入り、真似して本屋に買いに行った思い出の本。今読んでも面白かった。こんなお父さん(お母さんでもOK)いたら楽しいと思う。 親や大人は常識的であれ、模範的であれ、母親は父親より子の面倒を見れ、という圧をともす...
小学校6年生の朝の会だか空き時間に担任の先生が皆に音読してくれて気に入り、真似して本屋に買いに行った思い出の本。今読んでも面白かった。こんなお父さん(お母さんでもOK)いたら楽しいと思う。 親や大人は常識的であれ、模範的であれ、母親は父親より子の面倒を見れ、という圧をともすると自分の子どもが1番(無意識に)かけてきたりする。大人も自由でしょーもなくていいんだ、と思える良書。
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`没後10年・抱腹絶倒’オビ巻。 腹を抱えて大笑い、というよりもじんわりいい話。 「大人というのは子どもが大きくなって、まったく性質のちがう『大人』というべつの人間になるのではない」(p179 あとがき) これがすべて。 とても優しくてあたたかい文章。 15刷 202...
`没後10年・抱腹絶倒’オビ巻。 腹を抱えて大笑い、というよりもじんわりいい話。 「大人というのは子どもが大きくなって、まったく性質のちがう『大人』というべつの人間になるのではない」(p179 あとがき) これがすべて。 とても優しくてあたたかい文章。 15刷 2021.1.28
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大人になりきれてない大人? お父さんになりきれてないお父さん? 4人のお父さんは大人の男としてお父さんとして、一生懸命子どもと向き合おうとしてる。子ども側からはちょっとズレてはいるんだけど。 こんなちょっとズレた親の感じって、お父さんだと笑えるのに、お母さんだとなんか笑えない...
大人になりきれてない大人? お父さんになりきれてないお父さん? 4人のお父さんは大人の男としてお父さんとして、一生懸命子どもと向き合おうとしてる。子ども側からはちょっとズレてはいるんだけど。 こんなちょっとズレた親の感じって、お父さんだと笑えるのに、お母さんだとなんか笑えない。 それは私が女だからかなぁ?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オモシロいお父さん達の短編集で、どの話も子供向けらしく単純明快。だけれどホロリとさせられて、何だかとても雰囲気が良い。やはり頭一つ抜けて良い話は表題作『バックドロップ』。プロレスがわからなくても面白い。次いで『ペット戦争』も好き。鳥のキーウイが出てくるところがたまらなくツボ。この本から、親父が頼りないと子供がしっかりするのだな~と学ぶ。普段のらもさんの本はエキセントリックで??となることが多いが、この本はらもさんの優しさが滲んでいて、お気に入りの本だ。
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小学生にも読める本、というテーマで選書してみました。 小学生と、その父親をめぐる4編の短編が収められています。 活字も大きめで行間も広く取られているので、(もともと薄手の文庫本なのですが)想像以上にスルスルと読み進めることができます。 一見するとどうしようもないダメオヤジにしか...
小学生にも読める本、というテーマで選書してみました。 小学生と、その父親をめぐる4編の短編が収められています。 活字も大きめで行間も広く取られているので、(もともと薄手の文庫本なのですが)想像以上にスルスルと読み進めることができます。 一見するとどうしようもないダメオヤジにしか見えない父親も、実は家族のため、そして自分自身のために一生懸命に生きており、その姿勢から子どもたちも父親の背中を誇れるようになっていくものなのでしょう。 特に表題作の「お父さんのバックドロップ」はその”王道”のストーリーで読後感も良かったです。 子どもから大人まで、抵抗なく読める作品だとは思います。
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「ちょっと子供っぽい」お父さんをネタにした小咄4本。タイトルの1本目の無茶をするお父さん、2本目あたりで「あ、小咄だ」と気づくという1冊。 ストーリーはそれぞれよく練られているが、子供向けに書かれているので、あっという間に読み終えてしまう。中島らもらしい軽い話といえばそうかな。...
「ちょっと子供っぽい」お父さんをネタにした小咄4本。タイトルの1本目の無茶をするお父さん、2本目あたりで「あ、小咄だ」と気づくという1冊。 ストーリーはそれぞれよく練られているが、子供向けに書かれているので、あっという間に読み終えてしまう。中島らもらしい軽い話といえばそうかな。 しかしやはり1本め2本めで山を迎えてしまって、後半2作は単に無茶なオッサンの話になってしまっているのは少し残念。 「軽いので電子書籍の入門に」というのは常套と言えば常套なんだけど、それにしてもちょっと軽すぎたかな。中学生くらいの読書感想文にいかがでしょうか?
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悪役プロレスラーを仕事とするお父さんが主役の表題作。お父さんはプロ中のプロのレスラーたが、息子の下田くんは反抗期真っ盛り。お父さんの仕事への矜持を打ち砕く残酷で本質をつく一言を言ってしまう。それに対するお父さんの行動は・・・。 プロレス好きでもそうでなくても感動できる秀作。総合格...
悪役プロレスラーを仕事とするお父さんが主役の表題作。お父さんはプロ中のプロのレスラーたが、息子の下田くんは反抗期真っ盛り。お父さんの仕事への矜持を打ち砕く残酷で本質をつく一言を言ってしまう。それに対するお父さんの行動は・・・。 プロレス好きでもそうでなくても感動できる秀作。総合格闘技ブームやプロレス暴露本ブームの遥か前に書かれている事がかえって素晴らしい。 作者はプロレス村の住人たちを全て敵に回してでも貫きたい、プロレスに命をかけるものへの愛、そして懸命に生きる人々への愛がある。
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らも氏は、子供目線で見た大人の描写が絶妙ですよね。何故、悪役レスラーが必要なのかを説いたお父さんに対する、子供の切り替えしが見事。児童書としても成立している、価値の高い一冊だと思います。
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