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粗にして野だが卑ではない の商品レビュー

3.7

99件のお客様レビュー

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2023/08/26

すごい生き様だとは思うけど、時代のせいか共感できない部分も多かった。 完璧な人なんていないし、トータルで見るとすごい人だし、今いる会社の経営層にすぐにとって変わって欲しいぐらいだけど。

Posted byブクログ

2023/04/16

自分も実直、率直でありたいと思わせてくれる本でした。形式から入る日本文化に対し風穴を開け、いつでも実をとりに行く姿勢がクールです。

Posted byブクログ

2022/10/07

「城山三郎」が78歳で国鉄総裁になった「石田礼助」の人生を描いた作品『粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯』を読みました。 「百田尚樹」が出光興産創業者の「出光佐三」をモデルに描いた作品『海賊とよばれた男』に続き、明治生まれの傑物を描いた作品です、、、 「城山三郎」作品は...

「城山三郎」が78歳で国鉄総裁になった「石田礼助」の人生を描いた作品『粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯』を読みました。 「百田尚樹」が出光興産創業者の「出光佐三」をモデルに描いた作品『海賊とよばれた男』に続き、明治生まれの傑物を描いた作品です、、、 「城山三郎」作品は昨年の8月に読んだ『硫黄島に死す』以来なので約1年振りですね。 -----story------------- 三井物産に35年間在職し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった“ヤング・ソルジャー”―。 明治人の一徹さと30年に及ぶ海外生活で培われた合理主義から“卑ではない”ほんものの人間の堂々たる人生を著者は克明な取材と温かな視線で描いた。 ベストセラー作品の待望の文庫化。 ----------------------- 三井物産に35年間在職し、華々しい業績をあげた後、78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった「石田礼助」の半生記… 「石田礼助」が国鉄総裁に就任した後、国会での初登院で言った「粗にして野だが卑ではない」という言葉がタイトルとなっています、、、 「粗にして野だが卑ではない」という言葉、印象的だし、良い言葉だと思いますね。  ■序章  ■1 若き兵士の如く  ■2 ひとつのロマン  ■3 動くものが好き  ■4 エイブル・マンは居ないか  ■5 「非戦闘員」のクラブ  ■6 ミスター鬼瓦  ■7 降りかかる火の粉  ■8 人生の達人  ■9 イッツ・ユア・ビジネス  ■10 座頭市がいい  ■11 武士の情け  ■12 首を切られた気持ち  ■13 女房手当  ■14 毎日の遺言  ■終章  ■あとがき  ■解説 佐高信 国鉄総裁の起用にあたり、財界人の抜擢に執念を燃やす当時の「池田勇人首相」の強い意向により第5代国鉄総裁に就任し、在任中は、自ら「ヤング・ソルジャー」と称して「公職は奉仕すべきもの、したがって総裁報酬は返上する」と宣言し、当初は月10万円だけ貰っていたそうです… さらに鶴見事故の発生後は、給料を1円も受け取らず、1年あたり洋酒1本を受け取ったとのこと、、、 世のために尽くしたいという信念を貫いた行動だったんでしょうね… 「野心も私心もない、あるのは素心だけ」と言われただけのことはありますね。 「卑」を嫌うが故に、規律の無視や公私混同をのような社会ルールの違反については国鉄幹部にも厳しく指導したらしく… 業者からの接待ゴルフについては、「ゴルフは自分の負担で、自分の時間で、無理のない範囲で楽しむことがルール」と国鉄幹部をたしなめるなど、財界出身ながらも国鉄内部に対して堂々と意見を発したり、、、 国会答弁で「国鉄が今日の様な状態になったのは、諸君(国会議員)たちにも責任がある」とか「人命を預かる鉄道員と、たばこ巻きの専売が同じ給料なのはおかしい」等、「粗にして野」だが、痛烈かつ率直な発言をしたり等、発言を巡るエピソードには事欠かなったようですね… でも、周囲の一般庶民からすると痛快な発言だっただろうなぁ。 また、過去の慣例にとらわれず有能なノンキャリアを重要なポストに登用したり、安全に関する予算を確保したりと、硬直した大組織の変革を進めることにも成功したようです… 簡単にできることではないですよね。 「出光佐三」との接点もあったようで、本書でも気のおけぬ友人として紹介されていました、、、 二人の生き方には共通する、日本人としての誇りや信念があったんだと思いますね… 明治生まれの気骨を持った人たちの生き方って、学ぶべきところがあると思いますね。 自分の生き方や仕事の仕方について考えさせられたし、とても参考になりました… この時代に日本を牽引した人たちのことをもっともっと知りたくなりました。

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2022/03/26

第5代国鉄総裁石田礼助の生涯。これくらい大きな組織で国会や役所など関係組織も多くともバランスではなく、自分の信念を貫く姿勢が伝わってきました。

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2022/01/24

・もう一度読みたいか: ・仕事に活かせるか: ・プライベートに影響するか: ・読めない漢字の量は: (1非常に 2多い 3普通 4少し 5無い)

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2021/05/22

国鉄総裁を勤めた石田礼助の生涯を描いた小説。78才の石田は、公共サービスと安全対策に心を砕いた。終章に書かれている、暮らしぶりや簡素な葬儀の話に心を打たれる。

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2021/04/29

「昭和の日』に、昭和の傑物の伝記を読み終えた。 日米開戦前の三井物産社長、国鉄第五代総裁、石田禮助の生涯。 戦前、物産ニューヨーク支店長時代、大西洋(太平洋ではなく)横断の海底通信ケーブルの最大ユーザーが三井物産だった、というのは、何だか誇らしい。一方、そこまで世界経済と密着して...

「昭和の日』に、昭和の傑物の伝記を読み終えた。 日米開戦前の三井物産社長、国鉄第五代総裁、石田禮助の生涯。 戦前、物産ニューヨーク支店長時代、大西洋(太平洋ではなく)横断の海底通信ケーブルの最大ユーザーが三井物産だった、というのは、何だか誇らしい。一方、そこまで世界経済と密着してたのに開戦に流れていったのが、悔やまれる。石田禮助自身は、職を賭して反対し、財界を通じての反対活動もしたようだけど。 国鉄総裁時代の国会答弁のくだりは、痛快で溜飲が下がる。経営者の視点とパブリックサービスに奉仕する精神のバランスが最高だ。

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2021/02/17

タイトルの言葉が有名。国鉄総裁石田禮助の生涯,伊豆西岸の出身,一橋の前身を卒業し三井物産,大連,シアトル,ロンドン,ニューヨークとほとんど海外で活躍。戦後しばらく経ってから池田勇人首相から国鉄総裁に任命。卑であることを徹底的に嫌う姿がかっこいい。厳しさがある一方で大きな仕事をする...

タイトルの言葉が有名。国鉄総裁石田禮助の生涯,伊豆西岸の出身,一橋の前身を卒業し三井物産,大連,シアトル,ロンドン,ニューヨークとほとんど海外で活躍。戦後しばらく経ってから池田勇人首相から国鉄総裁に任命。卑であることを徹底的に嫌う姿がかっこいい。厳しさがある一方で大きな仕事をする人には必ず理解者がおり,愛される側面を必ず持っている。晩年はパブリックサービスをするのだという考えの通りに公益のために自分自身の才を使う。パブリックサービスでは給与をもらわない。功成り名を上げた成功者がこういう構えで社会を支えてくれる社会だったのだろう(いや,本になるくらいだから珍しい存在だったのかもしれぬ)。そんな人になりたい。

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2021/01/23

「この爺さん、いったい何者なのか。」で締められる第一章が秀逸。 その後は、石田禮助という人物の人生のダイジェストという感じです。波乱万丈の人生ですが、一つ一つのエピソードを深く掘り下げて書くことはしていないので、やや淡白な印象がなくはないです。 しかし、石田禮助の魅力は存分に知...

「この爺さん、いったい何者なのか。」で締められる第一章が秀逸。 その後は、石田禮助という人物の人生のダイジェストという感じです。波乱万丈の人生ですが、一つ一つのエピソードを深く掘り下げて書くことはしていないので、やや淡白な印象がなくはないです。 しかし、石田禮助の魅力は存分に知れますし、ビジネフマンにとっては参考になることも多いかと思います。

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2021/02/09

まず初めに「粗にして野だが卑ではない」は多少態度や言葉が粗くても、世のため人のためを最優先に考え、考え方に筋が通っていて卑なことは決してしないということである。 本書は三井物産代表取締役から78歳で国鉄総裁になり84歳の引退までを痛快なエピソードを交えながら記している石田氏の生き...

まず初めに「粗にして野だが卑ではない」は多少態度や言葉が粗くても、世のため人のためを最優先に考え、考え方に筋が通っていて卑なことは決してしないということである。 本書は三井物産代表取締役から78歳で国鉄総裁になり84歳の引退までを痛快なエピソードを交えながら記している石田氏の生き様が記されている本である。 石田氏は三井物産時代はシアトル、ニューヨーク、ボンベイ等ほぼ海外勤務であり、新たなビジネスの導入や既存ビジネスの拡大に勤め代表取締役まで上り詰めた功績があり、国鉄時代には職員の給与アップや鉄道の安全面への強化など、組織内に様々な改革を起こした。肩書きだけでは順風満帆なエリートサラリーマンの人生のように思えるが多額な損害を出したり、国鉄総裁就任後に鉄道事故が起こったり失敗エピソードも多々記載されており、実際には真似できないと思うことが多いが、石田氏が実際にどう問題と立ち向かっていたのか精神面ではビジネスパーソンも役立つのではないかと思う。 副社長の価値観の軸にある本ということで読んでみたが「粗にして野だが卑ではない」という考えは信念を持って働くことの大切さを改めて教えてくれる一冊ではないかと思う。

Posted byブクログ