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粗にして野だが卑ではない の商品レビュー

3.7

99件のお客様レビュー

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2009/11/13

ヤングソルジャー・石田礼助氏の生涯。竹を割ったような性格で、自分のやる事に対しては責任を持つ。こういう生き方に憧れます。

Posted byブクログ

2009/10/07

ヤングソルジャー、元国鉄総裁石田礼助の生涯。物産マンとして勤務後、国鉄に営利心を持って貰う為、奮闘した様子が描かれている。ダンディズムの精神で以って、自身がボスとして最後に責任を取る、という姿勢はノブレス・オブリージュの精神そのものだなと思った。お薦めの一冊。

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2009/10/15

 名言が多い本だと思います。 石田礼助さんという実在した人物を取り上げている分、力強く生きたいと拙に思わせてくれる本です。

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2018/10/14

仕事に厳しく、自己の信念にまっすぐ生きる石田の姿がお手本になる。城山の筆も冗長に走ることなく上質。落日燃ゆ、官僚たちの夏と並ぶベストか。

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2009/10/04

三井物産で35年勤め、輝かしい業績を残したのち、財界人として初の国鉄総裁となった、石田禮助氏の生涯を描いた長編。 石田氏の人生は、見事と言うほかない。 決して器用な人物ではないのだが、考え方、そして行動に一本筋が通っている。読書家で、キリスト教や仏教など、さまざまな宗教にも...

三井物産で35年勤め、輝かしい業績を残したのち、財界人として初の国鉄総裁となった、石田禮助氏の生涯を描いた長編。 石田氏の人生は、見事と言うほかない。 決して器用な人物ではないのだが、考え方、そして行動に一本筋が通っている。読書家で、キリスト教や仏教など、さまざまな宗教にも通じ、自らの観念・価値観を確立していったからだと思う。 その信念は、とにかくリーズナブル(合理的)であること、公私の明確な区別、そして、無償でパブリック・サーヴィスにつくこと。 国鉄総裁という誰もが嫌がる職(しかも彼は、あの「下山事件」の下山総裁のあとの総裁だった)について、自ら身を粉にして働いたのも、やはりこのパブリック・サーヴィスのためだったといえよう。 また、総裁になったのは高齢になってからのことだったが、彼は老人扱いされるのを嫌った。「ヤング・ソルジャー」でありたい―これが、石田氏を支配していた。自ら犠牲をいとわず、耐え抜く忍耐力。長身の背筋をまっすぐに伸ばして歩く姿。 三井物産の社長、そして国鉄総裁という、巨大組織のトップに君臨した巨星の人柄、そして人生は、見事なものでした。

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2009/10/07

戦前の三井物産においてニューヨーク支店長や大連支店長を歴任、数年のブランクを経た後に第5代国鉄総裁を務めた石田禮助の生涯を伝記風に脚色した一冊。 西伊豆の漁村から世界に飛び出していった自称"Monkey"は、長い海外生活で「合理性」を重んじる哲学を胸に次々と事...

戦前の三井物産においてニューヨーク支店長や大連支店長を歴任、数年のブランクを経た後に第5代国鉄総裁を務めた石田禮助の生涯を伝記風に脚色した一冊。 西伊豆の漁村から世界に飛び出していった自称"Monkey"は、長い海外生活で「合理性」を重んじる哲学を胸に次々と事業を成功へと導く。 60代で"Public Service"に就くのがかねてからの目標だった彼に舞い込んできたのが、今まで碌な末路を辿った者が誰一人としていない「国鉄総裁職」。そんないわくつきのポジションであろうが、彼は「粗にして野だが卑ではない」マインドで数々の難局に挑む。 徹底的な合理主義を貫くも、時たま魅せる「武士の情け」に彼の人間性の深みを感じた。 模範的な「世界に伍するビジネスマン」の所以を垣間見たみたいだ。

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2009/10/04

三井物産社長、国鉄総裁と実業界を走り続けた石田礼助の物語。 疎にして野だが卑ではないという合理的な生き方にあこがれる。

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2009/10/04

スタイルのある生き方が素敵だと思いました。この時代は分野を問わずそういう方が多いですよね。ご本人の著書の「いいたいほうだい」が気になってしまっているところ。

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2020/07/15

貫名の実家に寄ったときに、お土産としてもらった本。三井物産を退職後、国鉄総裁を勤めた石田禮助という人の伝記。頑固で正義感が強く、良くも悪くも、いかにも昭和初期のやり手という感じがする。今は本当にこういうタイプの人は少なくなってしまっているのではないかと思う。この人の下についてゆき...

貫名の実家に寄ったときに、お土産としてもらった本。三井物産を退職後、国鉄総裁を勤めた石田禮助という人の伝記。頑固で正義感が強く、良くも悪くも、いかにも昭和初期のやり手という感じがする。今は本当にこういうタイプの人は少なくなってしまっているのではないかと思う。この人の下についてゆきたい、と思わせるのはこういう人間なのだろうと、そういう風に思う。 「おれは大まかだが責任だけはとる、と石田さんはよく言っていた。私心がないから、人を恨んだり嫌ったりということもない。だから、何でも平気でぽんぽん言う。」(p.201)

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