十九、二十 の商品レビュー
『僕は今十九歳で、あと数週間で二十歳になる―。父が借金を作った。ガールフレンドにはフラれた。せめて帰省の電車賃だけでも稼ごうとバイトを探したが、見つかったのはエロ本専門の出版社だった。岡山から東京に出てきて暮らす大学生、山崎の十代最後の夏は実にさえない夏だった。大人の入口で父の挫...
『僕は今十九歳で、あと数週間で二十歳になる―。父が借金を作った。ガールフレンドにはフラれた。せめて帰省の電車賃だけでも稼ごうとバイトを探したが、見つかったのはエロ本専門の出版社だった。岡山から東京に出てきて暮らす大学生、山崎の十代最後の夏は実にさえない夏だった。大人の入口で父の挫折を目にし、とまどう青年の宙ぶらりんで曖昧な時を描く青春小説。』 ◆何故今更?って感じで今更読んでみた。オススメされたのだけど、本当に良かった。私は十九でも二十でもとっくにないけど、お金無かったりするから、気持ちが分かる部分とかもすごくあって、読んでいて悲しさや辛さが心に響いた。頑張らなくちゃな、と心底思った。
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後味が悪いのですが、これ以上話が続いてもそれはそれで締まりが悪そう…。全体を通して笑えない(!)ので原田さんのエッセイ意識して読むとびっくりしてしまうかも。
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原田さんのエッセイもおもしろいんだけれど、小説もいくつか記憶に残るものがあって、これがそのうちの1冊。ちょうど二十歳になる頃に読んだ記憶が。
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大好きな原田宗典氏の実体験に基づいた小説。主人公の二十歳の誕生日までの話。原田氏のエッセイとは対極に位置する暗躍や失望描写はかなり見事です。
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急激にではないけど着実に、二十になるということ。 大きな変化ではないけど、何かが変化していること。 そして、二十歳になったんだとはっきり自覚しなくてはいけないということ。 を教えてもらいました。 空気は重たいけど、読みやすい。
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青春小説って表紙にはあったけど、まぁ、青春小説っちゃーそうなんだけど、決して爽やかとかフレッシュとかじゃなくて どこか疲れたような でもこういう気持ちってあるんだよ、これが青春なんだよ。 っていうような小説。 最後ちょっと 泣きそうになった。 自分と重なって怖い。
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エッセイ以外の本で初めて読んだ本。ちょうど20歳になる前に読んだ。終わり方があっけない感じでした。でもそれがよかった。
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ちょうど十九と二十の間くらいに読んだ。喉のあたりが焼けるみたいな焦燥感と、それでも決まった速度で流れていく時間と。共感といえば共感だったし、嫌悪したのは似ていたからかもしれない。その頃をはるか置いてきた今読むと、どんな気持ちがするだろう。
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