心にしみるケニア の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
古い本ですが、知人が同じようなお仕事でケニアに家族で行っていました。 キリマンジャロ登山に臨んだというお話もきいていました。(わくわく) 当然のことながら、私はアフリカに足を踏み入れたことはありません。 イメージは野生動物とサバンナ、だったのですが、これは冒頭から覆ります。 東京の街には侍がいっぱい歩いているんでしょ? こんなノリと一緒でした。ケニアも都会のようです。 さらに、野生動物を見たことがない人も多い、という驚くべき事実。 事実はまた奇なり。 貧困が深刻だということは予想されたことでした。それを分かち合いの精神で乗り切っている連帯感、日本では考えられないものを感じます。 おしまいの方で、日本に帰りたくない気持ちについて書かれています。貧困でも明るく憎めないひとたちばかりなのでしょう。 貧困の解決にはお金や物資の提供ではなく教育の底上げが必要ですね。 このままではお金のことしか考えていない一部のあの国に、資源も環境もを根こそぎずたずたにされてしまいます。
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読書録「心にしみるケニア」2 著者 大賀敏子 出版 岩波新書 P119より引用 “スポーツの楽しさは世界の共通語だ。晴れの日も雨の日も、仕 事が忙しい時も暇な時も、とにかく汗を流しに通っているうちに、 自然と気心の知れる人もできてくる。” 目次から抜粋引用 “ジャンボ・ナ...
読書録「心にしみるケニア」2 著者 大賀敏子 出版 岩波新書 P119より引用 “スポーツの楽しさは世界の共通語だ。晴れの日も雨の日も、仕 事が忙しい時も暇な時も、とにかく汗を流しに通っているうちに、 自然と気心の知れる人もできてくる。” 目次から抜粋引用 “ジャンボ・ナイロビ 遠い国、遠い人々 アフリカ色の人間模様 ナイロビは今日も晴れ サバンナのうねり” 元国連職員である著者による、ケニアに赴任した時の経験をも とに書かれた一冊。 食べることについてから車をねだられた話まで、二年二ヶ月の 間の出来事を写真を添えて書かれています。 上記の引用は、ナイロビでのスポーツ事情について書かれた項 での一文。体を動かして汗をかくのは、人間なら例外はほぼない でしょうから、気持ちを共有しやすいのかもしれません。相手の との良い関係を築くためにも、スポーツのルールはシッカリと守 られたほうが良いだろうなと思います。 p57に、一般のケニア人の特に都市住民は野生動物をほとんど見 たことが無いと書かれています。国立公園まで見に出かけるお金 が無いとのことですが、国立公園が国民には無料で解放される機 会があってもいいのではないかなと思いました。 野生や自然から遠ざかって生きるのが都市生活なのでしょうから、 都市住民ならば野生動物をあまりみないのは、ケニアでも例外で はないのかもしれません。 ーーーーー
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(1999.11.05読了)(1998.10.03購入) (「BOOK」データベースより)amazon 「ケニアに行きたい」。環境庁で働く20代の著者は、国連職員として単身でケニアに赴く。だが現地の人々の暮らしから離れたところでの生活に疑問を抱き、喧噪と熱気うずまく街に向かう。首...
(1999.11.05読了)(1998.10.03購入) (「BOOK」データベースより)amazon 「ケニアに行きたい」。環境庁で働く20代の著者は、国連職員として単身でケニアに赴く。だが現地の人々の暮らしから離れたところでの生活に疑問を抱き、喧噪と熱気うずまく街に向かう。首都ナイロビと農村の文化や習慣を、出会った若者たち1人ひとりの人間模様を、そして自らの内面に生じる異文化との葛藤を、みずみずしいタッチで描く。
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UNEPの職員として憧れの地、ケニアへ赴いた筆者は、日本とケニアの違いを感じつつも、ケニアで生きていく。 もちろん、スリとかもあって治安が悪かったり、貧富の差が激しくて、裕福な人は搾取して贅沢に暮らし、貧しい人は日々の生活でやっと。そのため、貯金もできなければ、子供に高等教育を受...
UNEPの職員として憧れの地、ケニアへ赴いた筆者は、日本とケニアの違いを感じつつも、ケニアで生きていく。 もちろん、スリとかもあって治安が悪かったり、貧富の差が激しくて、裕福な人は搾取して贅沢に暮らし、貧しい人は日々の生活でやっと。そのため、貯金もできなければ、子供に高等教育を受けさせることも難しい。さらに、水道も電気もきていなかったり。貧しくて人にたかったりもするし、借金の踏み倒しもある一方で、こちらが困っているときにはどんなにお金がなくても助けてくれる。ケニアには貧しくても分かち合いの文化が根付いている。 日本の常識では考えられないことだらけだし、あまりに貧しいけど、日本が失ったものがケニアにはあるように感じた。
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