ローマ人の物語(1) の商品レビュー
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名作です。 確か数年前、歴史ドキュメンタリー的に映像化されたのに感動してやっと購入。 現代に通じるどころか、古代ローマ人の方が勝っていたんじゃないかと思うことも。(同時期に池上彰の「そうだったのか!中国」を読んでいたせいもあり。) とても考えさせられるいい作品。
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※このレビューにはネタバレを含みます
高校の時から 古代ギリシア・ローマの話は好きで、「対比列伝」等を楽しく読んでいました。 やっぱり歴史モノは『 人 』ですよね! あのルネッサンスの塩野七生先生が古代ローマ史を書く! というので最終巻まで毎回楽しみにして読んでいました。 塩野さんの歴史モノは 小説を読むように読みやすくて、感動できます。 「ポエニ戦役」や「カエサル」とか大きな事件も面白かったですが、小さな事件や文化とかも退屈せずに、とても面白く読めましたよ。 kainは ティベリウスのファンになってしまいましたよv 「十字軍物語」も読んでいますが、キリスト教がメジャーになる前は 物語として面白く、キリスト教が台等してきてからは 人間の本質の歴史物語として面白いですね。 背表紙を並べただけで50cmはある長い物語ですが、何回も読み返せる傑作です!!
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いよいよ読破チャレンジ開始。紀元前8世紀のローマ設立から前270年のイタリア半島統一まで。トロイの末裔の伝説、王政から共和政、ギリシャの状況、市民権、税制、興味は尽きない。
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ローマは一日にして成らず!ではいかにして成ったのか?神話の時代から王政終了を経て、ギリシャとの対決までローマ初期のダイナミズムが手に取るようにわかる 歴史物語風の半文学だが、かなりの資料に当たっているらしく内容も堂々としたものだ。やはり塩野七生のライフワークと呼ばれるだけはある...
ローマは一日にして成らず!ではいかにして成ったのか?神話の時代から王政終了を経て、ギリシャとの対決までローマ初期のダイナミズムが手に取るようにわかる 歴史物語風の半文学だが、かなりの資料に当たっているらしく内容も堂々としたものだ。やはり塩野七生のライフワークと呼ばれるだけはある。ローマ、ギリシャは西洋史基本の基なので一回このシリーズで流れを学んだ方が初学者にもいい ギリシャの歴史もちょっと入っていて、かなりお得。文庫よりはハードカバーの方が冊数少なく一気に読めるのでオススメ。中古ならこっちのが安いしな
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一巻のみ読了。 これから全巻読み進めようと思っているシリーズ。 ローマ史は面白い。 塩野先生の洞察力と想像力は本当に素敵だ。
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壮大なローマ史1000年を描いたシリーズの記念すべき第1作目。 日本では縄文時代の紀元前800年にローマ国はロムルス王によって建国された。その後、王制から共和制へと政体は変わり、外部民族の侵入や内戦などに悩まされつつも、ルビコン川より南のイタリア半島を統一するまでの約500年間...
壮大なローマ史1000年を描いたシリーズの記念すべき第1作目。 日本では縄文時代の紀元前800年にローマ国はロムルス王によって建国された。その後、王制から共和制へと政体は変わり、外部民族の侵入や内戦などに悩まされつつも、ルビコン川より南のイタリア半島を統一するまでの約500年間を取り上げている。 ちょうどこの時代、ギリシアでは都市国家のスパルタやアテネなどが内紛を続け、ローマとは対照的に不安定な政情であった。 この違いは優秀な人間で統治しようとするギリシアと制度で統治しようとするローマとの違い。人命は短命だが、制度は長命。 組織におけるシステムの重要性は現代も古代も変わらないのだ。
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こういった本を読むことがずいぶん減ってしまったことに気がつく。物語の世界に浸るのも楽しいが、知らなかったことを知るのはとってもエキサイティングなことだ。楽しかった。 タイトルが典型的に表しているように、「ローマ人」というものをひとつの人格として見ているような感じがする。そし...
こういった本を読むことがずいぶん減ってしまったことに気がつく。物語の世界に浸るのも楽しいが、知らなかったことを知るのはとってもエキサイティングなことだ。楽しかった。 タイトルが典型的に表しているように、「ローマ人」というものをひとつの人格として見ているような感じがする。そして、その人格がとても魅力的なのである。失敗しても失敗してもへこたれないところ。無邪気に外向きで、そのためにとんでもないミスはするけど、でもそれが最大のパワーになるところ。頑固なくせに、ちょっとずつちょっとずつやり方を改めることにまめなところ。いいヤツだなって思う。 だから、しばらくは追いかけていくことになりそうだ。 2007/3/11
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イタリアから帰ってきて、ローマの歴史をすごく知りたくなって読んだ。 ・・・世界史勉強したはずなのに、なんにも覚えてなかった。 戦術解説が面白かった。
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(2005.09.30読了)(2003.06.07購入) おもしろい事は分かっていても、分厚い本や複数巻に分かれている本は、なかなか読み始めることができない。読み始めるには一大決心が必要である。ということでやっと読み始めました。 ローマの物語とは言いながら、それに先立つギリシア文...
(2005.09.30読了)(2003.06.07購入) おもしろい事は分かっていても、分厚い本や複数巻に分かれている本は、なかなか読み始めることができない。読み始めるには一大決心が必要である。ということでやっと読み始めました。 ローマの物語とは言いながら、それに先立つギリシア文明も無視できないので、3分の1ぐらいはギリシア文明について述べています。 【目次】 読者へ 序章 第一章 ローマ誕生 第二章 共和制ローマ ひとまずの結び 年表 参考文献 ●古代のローマ人とは(8頁) 知力では、ギリシア人に劣り、 体力では、ケルトやゲルマンの人々に劣り、 技術力では、エトルリア人に劣り、 経済力では、カルタゴ人に劣るのが、 自分たちローマ人である。 ●都市建設に対する考え方(21頁) 防禦には万全でも、発展は阻害されやすい丘の上を好んだエトルリア人。 防禦が不十分な土地に街を建てたおかげで、結果としては外に向って発展することになるローマ人。 通商には便利でも、ともすれば敵を忘れさせる海沿いの土地に街を築いた南伊のギリシア人。 ●ローマがつぶされなかったのは(28頁) 生まれたばかりのローマが、エトルリアと南伊のギリシアの二大勢力の谷間に温存されたのは、当時のエトルリアと南伊のギリシアの二大勢力の谷間に温存されたのは、当時のエトルリア人とギリシア人が、ローマの独立を尊重してくれたからではない。当時のローマには、自分たちの勢力圏に加えたいと思われるだけの、魅力が全くなかったからである。 ●一神教と多神教(41頁) ギリシア・ローマに代表される多神教と、ユダヤ・キリスト教を典型とする一神教の違いは、次の一事に尽きると思う。多神教では、人間の行いや倫理道徳を正す役割を神に求めない。一方、一神教では、それこそが神の専売特許なのである。 ●人間の行動原則(47頁) 人間の行動原理の正し手を、 宗教に求めたユダヤ人。 哲学に求めたギリシア人。 法律に求めたローマ人。 この一事だけでも、これら三民族の特質が浮かび上がってくるぐらいである。 ●ローマの政治システム(180頁) 「われわれの知っている政体には、次の三つがある。王政と貴族政と民主政である。ローマ人に向って、あなたの国の政体はこの三つのうちのどれかとたずねても、答えられるローマ人はいないであろう。執政官のみに照明を当てれば、王政に見える。元老院の機能にのみ注目するものは、貴族政以外の何ものでもないと言うだろう。市民集会を重要視する者ならば、民主政だと断ずるに違いない。ところが、ローマの政体は、この三つを組み合わせたものなのである。」 ●第1巻の時代(263頁) 伝承によれば、ローマは紀元前753年に建国された。そして、史実によれば、ローマは前270年にイタリア半島の統一を完成する。第1巻は、この500年間を取り上げている。 ☆塩野七生さんの本(既読) 「レパントの海戦」塩野七生著、新潮文庫、1991.06.25 「男の肖像」塩野七生著、文春文庫、1992.06.10 「男たちへ」塩野七生著、文春文庫、1993.02.10 「緋色のヴェネツィア」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.07.01 「銀色のフィレンツェ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.11.01 「黄金のローマ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1995.01.01 「ローマ人への20の質問」塩野七生著、文春新書、2000.01.20 「ローマの街角から」塩野七生著、新潮社、2000.10.30 著者 塩野 七生 1937年7月 東京生まれ 学習院大学文学部哲学科卒業 1968年 「ルネサンスの女たち」でデビュー 1970年 「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」で毎日出版文化賞受賞 1982年 「海の都の物語」でサントリー学芸賞受賞 1983年 これまでの著作活動に対して菊池寛賞受賞 (「BOOK」データベースより)amazon ソ連崩壊、ヨーロッパ統合、民族紛争、アメリカの翳り、そして我が日本の混迷…。激動の20世紀末を生きる人類が遭遇する、あらゆる場面に送られる古代ローマ人一千年のメッセージ―。ローマ人は何故かくも壮大な世界帝国を築き、しかし滅びたのか。塩野七生の、情緒を排した独自の視点から展開される刺激あふれる物語。
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