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海よいつまでも の商品レビュー

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2011/11/29

書名:海よいつまでも 副題:FOREVER&EVER THE SEA 著者:高野 五郎 出版:大陸書房 価格:5,800 初版:1991-3-15 備考:  場所別に整理された写真集。ヨナラのマンタが最高に美しい。そして、我が島-黒島-の美しい珊瑚達。あのオーム貝も...

書名:海よいつまでも 副題:FOREVER&EVER THE SEA 著者:高野 五郎 出版:大陸書房 価格:5,800 初版:1991-3-15 備考:  場所別に整理された写真集。ヨナラのマンタが最高に美しい。そして、我が島-黒島-の美しい珊瑚達。あのオーム貝もいる。魚有り、人有り、島あり、そして海有りの総合写真集。  この写真集は魚(というか生物)だけを対象にしたものではない。人もいるし、風景もある。海の中だけの夢の世界だけではなく、現実を写し撮ったこの作品は、作者の海への愛情が感じられる。最近は、エッセイ付きの写真集が多い。しかし、この作品は、魚が可愛いとか海が美しいとかの言葉は一言も無い。ただ、淡々と写真を見せてくれる。海の中だけでなく、外の世界も交えて記録したこの写真集は、写真の配置や順番も写真集には貴重なポイントである事を教えてくれる。  約150ページのこの写真集だが、写真の解説は巻末のデータ以外にはほとんど無い。写真には解説は不要であると私は思う。解説が必要なら、それは写真が全てを語っていないからだと思う。だから、この作品は私のお気に入りである。  本当に少ない解説の中に、作者の愛情にあふれる解説が2ページだけ有る。18、19ページで、それぞれ黒島、小浜島の珊瑚の写真である。  海面下わずか1~2mのところに群生する珊瑚。両ページとも、同じアングルで撮った写真(同じ写真かと思うくらいだ!)だから、写真集ならどちらか一方で良かったはず。しかし、作者は両方を見開きのページに載せている。しかも、まったく同じ解説を付けて載せている。18、 19ページには、こんな解説が載っている。  「1977年の過ぎ去りし夏 今はなきサンゴ礁 君いつの日か甦れ」  人間が環境を破壊するとか保護したりすると言うが、人の力は小さいものだ。今まさに珊瑚は甦りつつある。自分の力で甦りつつある。人は、これを暖かく見守る以外になす事はないのではないか?そして、その心こそが大切なのではないか。私はこう思う。

Posted byブクログ