漁火医者 の商品レビュー

志賀貢【著】

医療器具や薬さえ手に…

[文庫ＯＦＦ]

医療器具や薬さえ手に入りにくい時代に、知床の漁村に赴任した新人の医者が、村中の病気に立ち向かっていく話。最初は医学書と首っ引きだった彼を支える、一癖もふた癖もある村の人たちの姿に、こころが温まります。

2025/01/06

鹿児島出身のインターンが、流氷の見られる知床の診療所に赴任する。
医療器具も満足に揃えられない地方都市で、医師としての実力も乏しい主人公が、現地の人々と触れ合いながら、誠意を持って患者のちりょうにとりくむみながら、医師としての実力をつけていき、現地の人からの絶大な信頼を得るようになる。

医師の成長を描きながら、厳しい自然の中で生きる人々の生活も伝わってくる。

ラストはもう少し違う終わり方の方が良かったかも。

2013/11/18

昭和30年代のラウスでの医者の奮闘を描いた話。北海道の大学の医局にいた主人公がうまく丸めこまれて経験もほとんどないのに無医村のラウスに赴任し、成長していく。