或日の大石内蔵之助・枯野抄 他十二篇 の商品レビュー

芥川龍之介(著者)

誰もが知っている忠臣…

[文庫ＯＦＦ]

誰もが知っている忠臣蔵のリーダーの、知られざる1面を描いた表題作がお勧めです。

英雄化された大石内蔵…

[文庫ＯＦＦ]

英雄化された大石内蔵之助の内面を鋭く抉った、忠臣蔵その後。

仇討ちに満足していた…

[文庫ＯＦＦ]

仇討ちに満足していた大石の心中に、突如兆した翳とは……。芥川龍之介の腕は、やはり短篇で冴えると感じさせられました。

2024/08/10

他の短編集で読んでいたものもチラホラ。感想がないやつは他の短編集で読んでいたもの（でもうろ覚え）
「世之介の話」
「或日の大石内蔵之助」
「戯作三昧」
「開化の殺人」
「枯野抄」
「開化の良人」
「鼠小僧次郎吉」小悪人より大泥棒の方が人から一目置かれるものだよなぁ。
「舞踏会」
「秋山図」芸術作品は見るシチュエーションによってテンションが違うから…
「山鴫」トルストイとツルゲーネフの話。
「俊寛」
「将軍」
「お富の貞操」
「馬の脚」人に馬の脚がついてしまってよく奥さんにバレなかったな…。

2020/09/26

或日の大石内蔵之助・枯野抄 他十二篇
(和書)2010年05月07日 19:16
1991 岩波書店 芥川 龍之介

芥川竜之介は何回読んでも面白いです。

表題の作品もその他の作品もとても良いです。

次は何を読もうかな？

書簡集が岩波文庫からでているから、どんなのか覗いてみたい。

2020/06/06

短編小説にいろんな抽出しがあることが分かる作品集。っていうより芥川のこうした作品が、短編の可能性を広げたんだろうね。本文庫には江戸時代から明治期に素材を求めたものが集められていて、中でお気に入りなのが『戯作三昧』。ここで描かれる馬琴は間違いなく芥川その人のことで（そりゃ馬琴の心境なんて分かるはずもないもんね）、文学がもたらす法悦の時が素晴らしい。

2020/02/09

「将軍」のラスト2ページの切れ味に痺れた。
司馬遼太郎による「乃木大将愚将論」が流布する前の大正時代に、ここまで静かで冷ややかな批判を書けた/書いた、というのが大変意外だった。
芥川龍之介はやっぱり天才なのか。

2012/06/11

『世之助の話』

『或日の大石内蔵之助』

『戯作三昧』

『開化の殺人』

『枯野抄』

『開化の良人』

『鼠小僧次郎吉』

『舞踏会』

『秋山図』

『山鴫』

『俊覚』

『将軍』

『お富の貞操』

『馬の脚』

2009/10/07

芥川作品の中でも、表題の「枯野抄」はかなりお気に入り。臨終に際しての松尾芭蕉を囲む弟子たちの内心。芥川さんらしい、捻くれたような、でもうなずけてしまう心情描写が面白いです。

2009/10/04

泉岳寺に行ってきたので、タイトル作を改めて読み返してみました。
痛快な中に、理不尽なやりきれなさのあるいわゆる「忠臣蔵」もよいのですが、
本懐を遂げた後、沙汰が下るまでの内蔵之助の内面の揺らぎを書いたこの芥川の話が、私は好きです。