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非営利組織の経営 の商品レビュー

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22件のお客様レビュー

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2009/10/04

経営学の神様的存在である、P.F.ドラッガー著の本書。非営利組織(NPOや様々なコミュニティ)の経営学として、リーダーシップ論をはじめとしたことについて実にわかりやすく記してある。実例が多く、同時にアメリカ社会のコミュニティ哲学も書かれており、国内からちょっと遠い視点で見つめ直す...

経営学の神様的存在である、P.F.ドラッガー著の本書。非営利組織(NPOや様々なコミュニティ)の経営学として、リーダーシップ論をはじめとしたことについて実にわかりやすく記してある。実例が多く、同時にアメリカ社会のコミュニティ哲学も書かれており、国内からちょっと遠い視点で見つめ直すことが出来る興味深い一冊。

Posted byブクログ

2009/10/04

民間企業にも非営利組織は存在する。 経理などのスタッフ部門がそうだ。 極端に言うと、メーカーの場合、営利組織は営業と開発だけ。 昔は、製造部門(工場)も営利組織だったかもしれないが、 以前は職人の手の中にあった製造工法等のノウハウが 科学的に分析/データ化されてきており、...

民間企業にも非営利組織は存在する。 経理などのスタッフ部門がそうだ。 極端に言うと、メーカーの場合、営利組織は営業と開発だけ。 昔は、製造部門(工場)も営利組織だったかもしれないが、 以前は職人の手の中にあった製造工法等のノウハウが 科学的に分析/データ化されてきており、 それが全世界、特に中国に広まってきているので、 今では、付加価値を生みにくくなっている。 本屋に行くと、企業がどこで付加価値を生むことができるのかがよくわかる。 ものづくりに関する本(トヨタ生産方式?脱規模の経営をめざして 等)は 山のように売られているが、 マーケティングはコトラーの本がある程度、 開発管理に関しては、ほとんど見当たらない。 つまり、その分野の本がたくさん売られているということは、 ノウハウが文書化されており、それを読んだ人は誰でも そのノウハウを吸収することができるということだ。 これではビジネスの差別化ができない。 それに対して、マーケティングや開発管理はまだまだベストの 手法というのが存在しない。 だから、本が書けない。 あるいは、知っていても、他社にまねされるのが嫌なので、 文書化したくない。 だから、付加価値を生むことができる。 話がそれたが、スタッフ部門では、シェアードサービスセンター化するところが 増えてきており、そんな組織には、この本は有益だと思う。 以前、超大企業の経理のシェアードサービスセンターを勉強しに その会社まで足を運んでヒアリングをしたが、 どうもうまく行っているとは思えなかった。 非営利組織で働く人のモチベーションを維持するのは難しい。 何をもって、その仕事を報いてあげるのが良いのか? 組織のコストダウンをすればするほど、その組織の売上は落ちていく。 そんなビジネスの矛盾をどう解決するのか? 誰か教えてください。

Posted byブクログ