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三島由紀夫レター教室 の商品レビュー

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280件のお客様レビュー

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文通形式でコミカルに…

文通形式でコミカルに繰り広げられる人間模様を描いた本。三島文学の中ではかなり軽め。「借金のお願い」の文章が面白かったです。

文庫OFF

2024/09/08

全ページ、お手紙の書き方教室なのかと思っていたら、登場人物たちのお手紙のやり取りでストーリーが進んでいった。 最後には、三島由紀夫先生から読者への手紙、が書かれているのだけど、なるほど納得でしたよ… 私は誰かの心に残るようなお手紙を、書いてみたい。

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2024/07/30

改めて思う。 三島さんの紡ぐ言葉が好きです。 比喩がたまらない。 新しい言葉の使い方を教えてくれる感じ。 言葉ってこういう使い方あったんですね。 日本語って美しいんですね。 日々、美しい日本語を使っていきたいものです。

Posted byブクログ

2024/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

軽妙な内容で気軽に読める。全編手紙のやり取りで終わるというのは筒井康隆の上下左右に次ぐ斬新さ。 誰が書いたか読まなくてもだいたいわかるくらいそれぞれのキャラ付けがしっかりされている。

Posted byブクログ

2024/06/25

三島由紀夫が描く、5人の登場人物たちの手紙のやり取りをまとめたもの。最初はキャラ紹介も兼ねたちょっとした小話から始まり、手紙だけで語られる1つのストーリーが生まれてくる。 キャラもみんないいキャラしているし、さすがの文章力。もうちょっとしたフレーズが最高すぎる。三島由紀夫の作品...

三島由紀夫が描く、5人の登場人物たちの手紙のやり取りをまとめたもの。最初はキャラ紹介も兼ねたちょっとした小話から始まり、手紙だけで語られる1つのストーリーが生まれてくる。 キャラもみんないいキャラしているし、さすがの文章力。もうちょっとしたフレーズが最高すぎる。三島由紀夫の作品に触れたのはこれが初めてだったけども、もっと読んでみようと思えた1作だった。 あと、小沢健二がエッセイを寄稿したVerを買ったのだが、これがまた最高。 出会いは、五反田の本屋にて。書店員が影響を受けた本、みたいな棚に飾っており、そこで帯を見て購入した。こういうのがあるから本屋はやめられない。 以下、気に入ったフレーズなどメモ。 ・p30 「肉体的な愛の申し込み」国内最高峰の文章力で書かれるおじさん構文だなと思った。三島由紀夫が現代に生きてて、Vにスパチャするとしたら、どんな赤スパを送るんだろうか。 ・「それまでの生みの苦しみを忘れてしまうなんて、女って、なんてC調でしょう」出産についてこの表現は新しい。発想がすげー。p65 ・「人生は1つの惰性なのかもしれません」p79 これもかっこいい。そんなもんだよなという思いと、その惰性を楽しみきる覚悟がある ・「恋愛というのは「若さ」と「バカさ」をあわせもった年齢の特技で」…p87 これもイカスフレーズ。若さに焦点を当てて恋愛を語られることはあったかもだけど、そこに「バカさ」か~ ・「君の存在は、ちょうど、床屋へ行ったあと、刈った髪の毛が背中に入ってチクチクするように、いつも背中をチクチクさせます」p101 いいたとえ。あのチクチク感、1日ずっと続いて嫌なんだよなぁ。でも、自分が身ぎれいになるには必要な不快感で。。。そういうとこまで考えて書いているのだろうか。 ・「それは彼女にやさしさと自信との平和的結合がないからです。女の真の魅力は、その二つの平和で自然な結合以外にはないのですからね。」 これは女性に限らない、人間的な魅力の根幹の1つな気がする。この結合、できてないなー。 ・「世の中の人間は、みんな自分勝手の目的へ向かって邁進しており、他人に関心を持つのはよほど例外的だ、とわかったとき、はじめてあなたの書く手紙にいきいきとした力がそなわり、人の心をゆさぶる手紙を書けるようになるのです。」 耳がイタイ…文章書きに対する三島由紀夫のありがたいお言葉(お説教)だよね。

Posted byブクログ

2024/06/12

とっつきにくい印象で敬遠していた三島由紀夫作品。きっかけがあり手元に来たので読んでみたらビックリ!ユーモアに飛んでいて令和の今読んでも古さを感じさせない。そして個性豊かな登場人物達の言葉の応酬がクセになる。

Posted byブクログ

2024/03/09

中学生のとき、朝読の本を変えるのが面倒でずっとこの本を繰り返し読んでた。全く飽きない、1回読んだだけじゃ勿体なくて、7回は読むべきだと思う。全部の話を覚えても面白く読めるからすごい。

Posted byブクログ

2024/02/20

最近知った三島由紀夫作品。ユーモアに溢れていて面白かった。群ようこさんの解説も良かった。私もまた何年後かに再読したい。

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2024/02/15

これくらい気軽に手紙書きたいなぁ…となる楽しい書簡形式のお話でした。文例集にすると危険な気がする。 面と向かって直接は言えなくても、手紙でなら言えそうだし、実際にそういうお手紙も載っています。 現代だと、LINEとかで思ったその時に相手に伝えることが出来るけど、手紙は相手に届くま...

これくらい気軽に手紙書きたいなぁ…となる楽しい書簡形式のお話でした。文例集にすると危険な気がする。 面と向かって直接は言えなくても、手紙でなら言えそうだし、実際にそういうお手紙も載っています。 現代だと、LINEとかで思ったその時に相手に伝えることが出来るけど、手紙は相手に届くまでにタイムラグがあるので、受け取ったときには書かれてる「こうしようと思う」は実行済みだというのが面白かったです。キー!となっても後の祭り。 解説で群さんも引用していた、「ともすると、恋愛というものは『若さ』と『バカさ』をあわせもった年齢の特技で、『若さ』も『バカさ』も失った時に、恋愛の資格を失うのかもしれませんわ」は好きな文面です。 「恋は愉しいものではなくて、病気だわ。いやな、暗い発作のたびたびある、陰気な慢性の病気だわ。(中略)恋が愉しいなんて言っている人は、きっとひどく鈍感な人なのでしょう」も。 結婚する報告のお手紙にあった「末期資本主義的頽廃は、芸術を無限に崩壊させ、その自由をファシスト(たとえば三島由紀夫のような男)の手に売り渡す役にしか立たないでしょう。われらの未来万歳!」は笑って良いのか、困りました。

Posted byブクログ

2024/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

5人の登場人物が、それぞれにあてた文通ですすむ物語。手紙だけなのに、人間関係、各キャラクターの個性、背景が伝わってきてとても楽しく読むことができた。 むかし何枚も近況のお手紙など書いたなあ。 いまこんな長い内容をメッセージで書いたら怒られちゃうし、ひとりの相手にじっくり時間もかけてないことをだいぶ悲しく思った。

Posted byブクログ