ドン・キホーテ物語 の商品レビュー
本書は、フランスの画…
本書は、フランスの画家ギュスターヴ・ドレによる120枚の挿絵に場面の説明を付し、絵物語風に編んだもの。詩情豊かな絵がセルバンテスの名作にもうひとつの命をあたえている。
文庫OFF
先日、渋谷の古本市で見つけて、300円で買った。 ドン・キホーテが読みたかったわけではなく、ドレの版画を見たかった。ギュスターブ・ドレの版画が載っている本は見かけたらすぐ買う。と言っても、そんなに見つからないから、これを含めてまだ5冊しか持ってない。 ドン・キホーテの物語...
先日、渋谷の古本市で見つけて、300円で買った。 ドン・キホーテが読みたかったわけではなく、ドレの版画を見たかった。ギュスターブ・ドレの版画が載っている本は見かけたらすぐ買う。と言っても、そんなに見つからないから、これを含めてまだ5冊しか持ってない。 ドン・キホーテの物語を読んだことがないので、登場人物もドン・キホーテとサンチョ・パンサと馬のロシナンテの名前しか知らない。 唐突に新キャラクターが出てくるし、一応その前後の流れは解説が加えられているけれども、ストーリーはピンとこない。ダイジェスト版だ。児童書などでもいいから、一連のストーリーを読んだことがある人には、たぶんストーリーが繋がって、より面白いものに感じると思う。 挿絵はすごい。見開きの右ページは物語で、左ページは全てドレの版画が載っている。細かいのに迫力があって、ルーペでじっくり見たくなるほど、緻密だ。山や谷などの風景描写も細かくて面白いけれど、宮殿や街中の描写がまた細部の装飾まで丁寧に描かれていてすごい。目を凝らしてしまう。自分は画集と割り切って眺めている。 デューラーの版画が好きな人は日本にも結構いると思うけど、ドレは力量的にはデューラーより上で(時代が下るから当たり前だが)銅版画の魅力をより良く伝えてくれる。でもあまり知られていないような気がする。実際の作品を上野で数点だけ見たことがあるけど、日本にどれだけあるのかもよくわからない。どこかで『ギュスターブ・ドレ展』とかやったら、遠くても、それだけのために行きたい。 日本でも人気が出ることを願う。もっと見たいから。 (一応この本は宝島社から復刻版が出ているようです。実物は見ていないので、作品点数とかページ数がそのままなのかは確認していません) 本とは関係ないけど、ブクレポ30000冊目のキリ番ゲットしました。
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ドレの挿絵とその絵の場面の説明が書いてある本です。話の途中に挿絵があるというのとは違い、場面が飛ぶので話がよく分かりません。。。
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