子育ての社会学 の商品レビュー
本から ・情緒というものは他人が与えようとして与えられるものでは なく、他人の情緒豊かな姿を自らの情緒に感じて、 自らのうちに熟成させていくものです。 ・いじめ―けんかー反抗の三つは、育児の中心課題です。 対立はその最中にはあまり気分のよいこととは言えません。 そこでつ...
本から ・情緒というものは他人が与えようとして与えられるものでは なく、他人の情緒豊かな姿を自らの情緒に感じて、 自らのうちに熟成させていくものです。 ・いじめ―けんかー反抗の三つは、育児の中心課題です。 対立はその最中にはあまり気分のよいこととは言えません。 そこでついつい対立を避けることばかり大人は考えます。 しかし、これを回避することは育児を放棄するに等しいのです。 ・反抗というのはどの年齢にも存在しており、反抗するべき 時期があると規定して考えるのは変なことに思われます。 子供たちは本来親からみれは、反抗しながら育ってゆく ものなのです。 ・反抗とは、子供が自分なりに確かめながら自分の力で 世界を広げてゆこうとする成長の力を大人が押しとどめようと する時に子供が示す抵抗なのです。 ・人間は他者と一体でありたいと願いと、他人に干渉されず 一人で生きたいと願いと併せ持っています。この両者が 同時に満足させられることは中々難しいものです。成長の 過程では、他人に依存しつつ自分自身を確実させる傾向の 強い時期と、他人から離れつつ孤独感に耐えようとする 時期が生じてきます。
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