ブッダ物語 の商品レビュー
ブッダの教えと、現代に通ずる仏教の心を繰り返し描写してくれている一冊。 私のような学びたての者にも優しい読みやすさ。 またブッダは、神のように厳粛で人智を超越した何かを扱うのではなく、人や出来事に等身大で向き合っていた人なのだなと感じた。
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カピラ(Kapila)王国の王子。ゴータマ(姓)・シッダールタ(名)。 マーヤー夫人。摩耶。ブッダの母。母マーヤーは白い象になったブッダが天から降りてきて右脇から自分のお腹に入る夢を見る。直後、ブッダを懐妊。産後7日後、母マーヤーは息をひきとる。 ※摩耶夫人像。東京国立博物館・...
カピラ(Kapila)王国の王子。ゴータマ(姓)・シッダールタ(名)。 マーヤー夫人。摩耶。ブッダの母。母マーヤーは白い象になったブッダが天から降りてきて右脇から自分のお腹に入る夢を見る。直後、ブッダを懐妊。産後7日後、母マーヤーは息をひきとる。 ※摩耶夫人像。東京国立博物館・法隆寺宝物館。 ※ルンビニ。ブッダが生まれた地。ネパール南西部。 快楽。高名な仙人がこの子は「最高の悟りに達するだろう」と予言。父はブッダが出家して後継者がいなくなることをおそれ、ブッダに美しい宮殿以外の世界を見せず、あらゆる快楽を与えた。 四門出遊。東の門「老人とは何者か?」「もはや長く生きることはできない者です」▼南の門。「病人とは何者か?」「病から回復するか分からない者です」。▼西の門。「染められた布かごは何か?」「死人です」▼北の門。修行者がいて生老病死を超える救いを見出した。 妻子を捨て出家。ヤソーダラー耶輸陀羅(ブッダの妻)。ラーフラ羅睺羅(ブッダの子)。▼修行。煩悩を滅し、何ものにも捉われない境地。想うことも想わないこともない境地。断食などの苦行。▼スジャータ。苦行をしていたブッダに乳がゆをわたした村の娘。 菩提樹。インド北東部ブッダガヤ。ブッダは木の根元に座って静かに瞑想。悪魔が化物や美女の姿で現れ、煩悩が悟りを妨げようとする。瞑想を初めて7日目、右手の人差し指で地面を触れた瞬間、悪魔は消え失せた。真理を悟り、生老病死の苦しみから解放され、心の安らぎを得た。 梵天勧請。ブッダは悟りの内容は欲望に支配された人々には理解できないと考え、最初、悟りの内容を明かすことはなかった。梵天(バラモン教の最高神)「どうか悟りの内容を広く説いてください」 五人の弟子。ヴァーラーナシー。ブッダが初めて説法をした場所。インド北東部。▼アッサジ。阿説示。ブッダの弟子。五比丘(ごびく 最初の五人の弟子)。 ※憍陳如きょうちんにょ。カウンディンニャ。 ※阿説示あせつじ。アッサジ ※摩訶摩男まかなまん。マハーナーマン ※婆提梨迦ばつだいりか。バッディヤ ※婆敷ばしふ。ヴァシュフ サーリプッタ 。舎利弗しゃりほつ。十大弟子。▼モッガッラーナ。目連もくれん。十大弟子。業の深い母が地獄で苦しんでいたのでブッダに相談。ブッダ「7月15日に供養するように」。盂蘭盆会(旧暦7月15日に祖先の冥福を祈る仏事)の由来。 ※クシナガラ。ブッダが亡くなった地。インド北東部。
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・『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』の島田裕巳さんが書かれた、『ブッダは実在しない』とあわせて手に入れた『ブッダ物語』…さあ、真実はどっちだ(・・? 島田裕巳さんの『ブッダは実在しない』の次に読みました。書かれていることは、言い伝えに忠実であろうとするためか、まるで、おと...
・『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』の島田裕巳さんが書かれた、『ブッダは実在しない』とあわせて手に入れた『ブッダ物語』…さあ、真実はどっちだ(・・? 島田裕巳さんの『ブッダは実在しない』の次に読みました。書かれていることは、言い伝えに忠実であろうとするためか、まるで、おとぎ話のようで、リアリティに欠けるので、期せずして、ブッダは創られた教祖なのではないか?という疑念を強めるものでした。 しかし、ブッダの教えが時代と共に創造・精製されたものであったとしても、私たちが追い求めるものは、命の炎が弱まるにつれて色あせて行くものであることは間違いありません。ブッダが残したとされる言葉の数々に思いを巡らせ、自らの答えを探す者は、ブッダの弟子と言えるのかもしれません。 「一般向けに、お釈迦さまの伝記を書いてほしい」と編集部から依頼されて執筆されたという『ブッダ物語』は、中村元先生が、できるだけ客観的に書かれたものと思われますが、今ひとつ、先生の思いが伝わって来ない「もどかしさ」を感じるのも事実です。思いは、読者が創出するのかな? これを物語だとすると、いわゆる三人称視点で書かれているんですよね。改めて考えると、童話の殆どがそうなのですが、まさに、その物語に込められた思いを、どのように感じるかは、読者の裁量に任されているのかもしれませんね。
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仏陀(ガウタマ・シッダールタ)の生涯を、タイトル通り物語風に著した一冊。入門書としては分かりやすい本だと思う。 ただ☆を一つ減らしたのは、本の焦点が少しぼやけているような気がするから。 仏陀の生涯を紹介するなら、いっそ自伝風にした方が読ませるものになっただろうけれど、中途半端に...
仏陀(ガウタマ・シッダールタ)の生涯を、タイトル通り物語風に著した一冊。入門書としては分かりやすい本だと思う。 ただ☆を一つ減らしたのは、本の焦点が少しぼやけているような気がするから。 仏陀の生涯を紹介するなら、いっそ自伝風にした方が読ませるものになっただろうけれど、中途半端に解説めいているのでかえって読みづらいように思う。新書(しかもジュニア新書)ということでこういう形になったのだろうけれど、これなら手塚治虫の『ブッダ』の方が、仏陀という人物に興味を持たせるという意味では成功するだろう(もちろん手塚治虫と比較されたらどんな本もなかなか敵わないだろうけれど)。 手塚氏の『ブッダ』が氏の創作で、多くのオリジナルキャラクターが登場することを鑑みれば、 『ブッダ』→本書→より専門的な仏陀の紹介本へ という道筋をたどるのがよろしいのではないか、という気がする。
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お釈迦様の一代記である。 前半はブッダの生誕から壮年期くらいまでを多くのエピソードを交えながらわかりやすく展開し、後半は中村元氏の執筆のようだが(後半は秀逸である)、ややエッセイ風にお釈迦様の晩年を静かな筆致で書き進めており、全体として誰にでも読みやすい記述ながら極めて深い感動を...
お釈迦様の一代記である。 前半はブッダの生誕から壮年期くらいまでを多くのエピソードを交えながらわかりやすく展開し、後半は中村元氏の執筆のようだが(後半は秀逸である)、ややエッセイ風にお釈迦様の晩年を静かな筆致で書き進めており、全体として誰にでも読みやすい記述ながら極めて深い感動を呼ぶ作品となっている。 このように平易な書き方をしてはいるが、例えば家庭内暴力少年アジャータサットゥ(阿闍世)王子とビンビサーラ王、韋提希夫人の物語は『観無量寿経』に出てくるし、ブッダの最後の旅から入滅にいたる物語は『大パリニッバーナ経』にその記述を見ることができるなど、詳細に経典に則って描かれている。 さて、私はこの本を読んで、改めて「自灯明・法灯明」の部分が深く心に残った。ブッダは説く。「この世で自らを島とし自らをたよりとして、他のものをたよりとせず、法を島とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころとするな」と。私たちは、ややもすると誰かがこういったから私はこうしたなどと言い、場合によってはそれが言い訳になったり愚痴になったりするけれど、このブッダの言葉は彼が私に、心の芯の部分に灯している静かな灯明(私の根源)から、セイイチ、あなたはどう生きたいのか?と問うている気がして、はっとした。 日常、仕事をし、生活をしていく中で困難なことや辛いことが起こってくることが少なくなくて、まさにチュッラパンタカのように時に茫然自失、自信を無くしそうになることもあるけれど、常なるものは無く、人も状況もあらゆるものが移りゆき、次の局面では心温まる状況がひょこり生じるかもしれないことを思えば、私たちは「怠ることなく修行を完成し」なければならないのかもしれない。私に与えられた、生きていくという修行を。 ブッダは「この世は美しいものだし、人間のいのちは甘美なものだ」という。私はこの本で出会ったこのことばを大切に抱いて、生きていこうと思う。 ああ、遥かに声が聞こえる。その声はこう呼んでいる。 「来たれ、修行僧よ!」 PS:何より驚いたのは、お釈迦様の本物と思しきお骨が、名古屋市の日泰寺に収められているらしいことだ。 今度行ってみよっと。
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仏教に関する本をちょこちょこ読んではいても、肝心のゴータマ・ブッダの生涯をよく知らなかったので手に取った入門書。 まず、思った以上に今の日本の仏教とゴータマ・ブッダの教えには直接伝わってるものが多いこと。恥ずかしながら、お盆や、地獄などは悟りの追求とあまりにもかけ離れているように...
仏教に関する本をちょこちょこ読んではいても、肝心のゴータマ・ブッダの生涯をよく知らなかったので手に取った入門書。 まず、思った以上に今の日本の仏教とゴータマ・ブッダの教えには直接伝わってるものが多いこと。恥ずかしながら、お盆や、地獄などは悟りの追求とあまりにもかけ離れているように思え、民間信仰がどこかで混じったものだと勝手に決めつけておりました。。反省。 当時一般に流布していた既存の信仰に沿って語られた部分、ブッダの思いやりから人の苦しみを和らげようと生まれた方便など、多彩な表現が含まれているのはむしろリアルで、多くの人々から頼られた実在の賢者の生涯として説得力のあるものだった。 とても平易な言葉で読みやすく、でも奥行きのある、いい本です。
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私がこの本を手に取った理由はズバリ、聖★おにいさんのブッダの 元ネタが知りたかったから……という不心得者な発想からです、はい。 他の方のレビューのようなしっかりした理由も感想もないので ちょっと心苦しい……。 こんな私のような者にも、この本は非常にやさしく、読みやすい文章で ブ...
私がこの本を手に取った理由はズバリ、聖★おにいさんのブッダの 元ネタが知りたかったから……という不心得者な発想からです、はい。 他の方のレビューのようなしっかりした理由も感想もないので ちょっと心苦しい……。 こんな私のような者にも、この本は非常にやさしく、読みやすい文章で ブッダの一生とその思想についてピックアップした部分を教えてくれました。 ふむふむ……ブッダは生涯でこのような遍歴の旅をしたのか……。 あっ、聖★おにいさんでも出てきた弟子の名前が出てきたぞ…… 元ネタ(失礼な!)の人は本当はこんな人物なのか……。 あっ!この出来事、聖★おにいさんでネタに取り上げられてたぞ……! などなど、完全に本来意図された方向とは違う方向からこの物語を 読んでしまいましたが、個人的には読んで良かったと満足する一冊でした。 きっかけは漫画の元ネタを見てみたいなんて理由でしたが、ブッダという その人の生きざま、考え方を知るにつれ、その人そのものを今度はもっと 知ってみたいと思うようになりました。 うれしいことにこの中村元さんは私の地元・島根県の方だそうで、 これをご縁にまたこの方の著書を手に取ってみたいと思います。
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ブッダの生涯をわかりやすく解説していて半日でよめた本でした。小難しい言葉もそこまで出ていないし。悟りを開く時の感覚は、やはりトランスパーソナル心理学につながります。
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彼は形而上学的な議論について、一切判断しない判断中止の思想を持っていた。ブッダは、人間の思考能力では解決できない問題を議論することは心の安らぎや悟りを得るためにはなんの意味もないとして、形而上学的なことがらについて無駄な議論をしないという立場を取っていたが、サンジャヤの思想はこれ...
彼は形而上学的な議論について、一切判断しない判断中止の思想を持っていた。ブッダは、人間の思考能力では解決できない問題を議論することは心の安らぎや悟りを得るためにはなんの意味もないとして、形而上学的なことがらについて無駄な議論をしないという立場を取っていたが、サンジャヤの思想はこれに近い。 p69 ブッダは信徒たちに向かって「人間としての道を実行するのに怠ってはならない戒めを守りなさい」と説いた。 仏教で説く戒めとは、悪を戒める4つの戒め(1-4)とそれ自体は悪ではないが悪を引き起こしやすい戒め(5)とのあわせて五戒である。 1.生き物を殺してはならない。 2.盗んではならない。 3.邪淫を行なってはならない。 4.偽りを語ってはならない。 5.酒を飲んではならない。 仏教信者にとってはこの五戒を守ることがその入り口とされている。 p164 「この世で自らを島とし自らをたよりとして、他のものを頼りとせず、法を島とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころとするな」 自分が死ぬことを嘆いてはいけない。生まれたものは必ず死ぬという運命を、なんびともまぬがれることは出来ない。無常の理、すなわち全てのものは変化してゆくものであるという真理は絶対である。しかし死ぬのはこの私の肉体である。それは朽ち果てるものである。真の生命は私が見出し、私が解いたり方である。それに人々が気づいて実践しているならば、そこに私は生きている。永遠の命である。 ブッダが亡くなったあとでは、何にたよったら良いのであろうか。ここで「自らに頼れ。法に頼れ」とブッダは教えるのである p171-172
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[ 内容 ] ブッダはお釈迦さまの名で知られる仏教の開祖です。 シャカ族の王子に生まれ、生きる苦しみから悟りを開き教えを説くにいたったその生涯をたどり、仏教の教義をわかりやすく説明します。 四苦八苦、因縁、縁起、業などよく使われる言葉の本来の意味を解説し、悟りとは何かを明らかにす...
[ 内容 ] ブッダはお釈迦さまの名で知られる仏教の開祖です。 シャカ族の王子に生まれ、生きる苦しみから悟りを開き教えを説くにいたったその生涯をたどり、仏教の教義をわかりやすく説明します。 四苦八苦、因縁、縁起、業などよく使われる言葉の本来の意味を解説し、悟りとは何かを明らかにするやさしい仏教入門。 [ 目次 ] 1 誕生 2 宮廷の栄華 3 出家 4 悟りを開く 5 教えを説く 6 ブッダの子供たち 7 最後の旅 8 入滅 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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