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吹雪の虹 の商品レビュー

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2020/07/31

 光瀬龍氏のおそらく唯一の青春小説。記憶を失った笙子、彼女を探し求める秀人。そして笙子の通う高校の生徒らの物語。何か山口百恵主演のTVドラマ「赤いシリーズ」を彷彿させる。しかし、話の展開が散発的になっている。誰の話だっけ、主役は誰だ。群像劇でもないようだし、何を書きたいのかよくわ...

 光瀬龍氏のおそらく唯一の青春小説。記憶を失った笙子、彼女を探し求める秀人。そして笙子の通う高校の生徒らの物語。何か山口百恵主演のTVドラマ「赤いシリーズ」を彷彿させる。しかし、話の展開が散発的になっている。誰の話だっけ、主役は誰だ。群像劇でもないようだし、何を書きたいのかよくわからない。  その答えは「あとがき」にある。作者自身の身近に起こったできごとをもとに物語を作ったとある。「つねに傍観者でしかなかった惨憺たる私」が書いた「若かった頃のある日の私への悼み」の物語だと。

Posted byブクログ