修身 教授録 の商品レビュー
1.この本を一言で表すと? ・人間としての有るべき姿を示してくれる本 2.よかった点を3〜5つ ・大よそ、わが身にふりかかる事柄は、すべてこれを「天の命」として謹んでお受けするということが、われわれにとっては最善の人生態度と思うわけです。(p13) →他責にしないということ。す...
1.この本を一言で表すと? ・人間としての有るべき姿を示してくれる本 2.よかった点を3〜5つ ・大よそ、わが身にふりかかる事柄は、すべてこれを「天の命」として謹んでお受けするということが、われわれにとっては最善の人生態度と思うわけです。(p13) →他責にしないということ。すべてを受け入れるということ。必然で起こっていることをどう捉えるかで人生が変わると思う。 ・ともかく諸君!!この人生は二度とないのです。 →やるべきこと、やりたいことをもう一度考え直そうと思います。 ・かくして、人生の根本は、何よりもまず「真の志を打ち立てる」ところに始まるわけであります。(p54) →志を持った人間は強いと思う。自分の「真の志」を本気で立てようと思います。 ・一日の予定を完了しないで、明日に残して寝るということは、畢竟人生の最後においても、多くの思いを残して死ぬということです(p503) →現実としては難しいと思いますが、時間を無駄にしないということから意識しようと思います。 ・限りなき読書と日々の実行とが大切ということに帰する(p524) →読書が人間力を伸ばすにはもっともよいことが分かった。実行を意識していきたい。 2.参考にならなかった所(つっこみ所) ・講和の最後にある「下学雑話」はよくわからなかった。 3.実践してみようとおもうこと ・何度も読み返す。 ・日々実行する。 ・今日やるべきことを明日に延ばさない 4.みんなで議論したいこと ・座右の銘になるような言葉はありましたか? 5.全体の感想 ・もっと若い時にこの本を読みたかった。
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戦前にこのような「修身」という授業があったこと自体、初めて知った。今の時代であれば「道徳」の授業が一番これに近いだろうか? 現代にこそ、このような修身の授業が必要だと思う。それほどまでに、この本に書かれてある内容は濃い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書は森先生が大阪天王寺師範学校にて教鞭をとっていた『修身』の講義録である。本書を通して胸が抉られるような言葉に多数出会った。特に、「人生は二度とない。人生はただ一回のマラソン競争みたいなもので、勝敗の決はただ一回人生の終わりにあるだけ。しかしマラソン競争と考えている間はゆるみが出る。五十メートル走だと分かれば人間も凄味が加わる。」という言葉には、分かっていたはずの真理なのに、ハッとさせられた。学生時代は人生のマラソンの中でも、あらゆる点で小さいゴールが決められていて、それを目指して走る限りは迷いが無かった。社会に出ると、自分でゴールを決め、どのルートをどのペースで走るのかを自分で選択していかなければならない。二十代はずっと道に迷っていた気がする。今後いかにして、自分の人生に五十メートル走のゴールを設置して走っていけるか。 周りに左右されない心構えと志を持って後悔しない道を進みたい。
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量的に読み応えあり、読み返して、その時の自分に応じて得ることが多いと思われます。図書館で借りたのですが、できれば手元に置いておきたい一冊です。
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ほぼ治っていたが、風邪が治った後も咳を一週間位引きずっていた。本書を読み、最初は「大切な事が書いてあるが、とは言ってもねぇ・・・」とぴんと来なかったり、実践には移そうと思わなかったり、していた。が電車内で全部読み終わって。家まで歩いているときに、ふと思い出しそう言うことか!と雷に...
ほぼ治っていたが、風邪が治った後も咳を一週間位引きずっていた。本書を読み、最初は「大切な事が書いてあるが、とは言ってもねぇ・・・」とぴんと来なかったり、実践には移そうと思わなかったり、していた。が電車内で全部読み終わって。家まで歩いているときに、ふと思い出しそう言うことか!と雷に打たれた衝撃。 「武道の有段者は風邪を引くのも恥と思え」 最近、よく体の調子を崩すなと思っていたが、自分がダレていたからか。気を張って生きていれば、体調など壊さないし、仕事の効率も断然違う事を思い出す。以前特別な環境にいたから「ゾーン」に入り過酷な環境でもハイパフォーマンスを出せていた思い出が頭に蘇ってくる。なるほど、別に特殊な環境じゃなくても、普通の日常で気を張ってあのモードになれば良いのだと。 長時間気を張っているのは難しいかもしれないが、どれくらいあの状態に近づけた状態を維持できるのかをやってみることに。 「寒いと言わなくなったら、おそらくそれだけでも一流の人間になれると言ってよいでしょう」 なるほど、同じ様に、暑い、怠い、疲れた、眠い、早く!も禁句にしよう。 何か長い本の中の短い言葉が、私の中の何かを刺激し、行動を変えたくなった一冊。 内容としては、教育者になる学生さん達への哲学書。
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・教える道は、学ばなければ。 ・目の前の仕事を一生懸命 ・下座行 ・上位者に対する心得 ・二宮尊徳
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9月にあった読書会の課題本。共感する部分もないわけじゃないが、言葉の端々で通奏低音のように「尊皇」「報徳」というのが漂っている時点で個人的にはダメである。
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とてもいい文章を見つけました。蓋し名言ですね。「読書は心の食物です。人生に重大な意味を持つ経験は心の養分となりますが、その意味の深さは読書の光に照らして始めて見出せるのです。『一日読まざれば一日衰える』と覚悟し、心の養いとなる良書を読むことが大切です」
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欲を捨てて、誰かの役に立つ生き方をする。えらくなりたい、社会的な地位を高めたい、ある程度のお金を稼ぎたい、でも身を粉にしてやりたくもない仕事をやりたくはない、そういうことばかりを考えていた。そういう欲をすべて捨て去ることによってむしろ納得と満足の人生を送ることができるのかもしれな...
欲を捨てて、誰かの役に立つ生き方をする。えらくなりたい、社会的な地位を高めたい、ある程度のお金を稼ぎたい、でも身を粉にしてやりたくもない仕事をやりたくはない、そういうことばかりを考えていた。そういう欲をすべて捨て去ることによってむしろ納得と満足の人生を送ることができるのかもしれない。ちょっとした価値観の転換。ただし、それを行動に移せるか?それが大きな課題だ。 何かに迷ったり、悩んだり、壁にぶち当たった時に、戻っていく本がある。これもその一冊。ふと、そういえばあの本にヒントになりそうなことが書いてあったな、と気付いて再び手に取る。するとたちまち「あ、そういうことか」と悩みが解決したりする。
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1930年代の大阪教育大学の講義録であるが今に通ずるものが多くある。読書は心の栄養、苦労したらその苦労を他者にはかけまい、と思う者と、自分が経験したのだからこれくらい他者にしても構わない、と思う者、寒い、暑いとむやみに口にせず己を鍛えること、等
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